一部の企業では、社内でF0が確認されたにもかかわらず地元の保健局へ報告しておらず、コミュニティ内に感染が蔓延しつつある。
11月11日の午後、ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会(HEPZA)との会議でホーチミン市人民委員会のズーン・アイン・ドゥック副主席は、最近、企業内でのスクリーニング検査でF0が発見されても黙って帰宅させ、地元の当局へ報告をおこなわなかったために、地域内に感染が蔓延しているという報告を受け取ったことを明らかにした。
ドゥック副主席は、カンゾー県で企業が活動を再開して以降、感染者が急速に増加していると指摘した。感染者を帰宅させてから3,4日経っても報告をしなかったために、感染が発覚した時には既に地域内に感染が拡大していたという事例が発生している。このような問題は、企業と地域の自治体が協力して早急に解決すべき抜け穴であるとドゥック副主席は話す。
ドゥック副主席によれば、ホーチミン市内の17の輸出加工区と工業団地では、9月30日以降、製造活動の再開規模に応じて徐々に感染者が増加している。1日の新規感染者数は50人から70人にまで増加し、日によっては100人を超える場合もある。10月1日から11月9日までに各工場で確認された新規感染者数は2800人を超えている。確認されている感染者の割合は、まだ感染が制御できていることを示しているが、HEPZAは、この増加傾向をいつまでも黙認せずに減少させる対策をとるべきだとドゥック副主席は指摘した。
「先週になって、ホーチミン市の感染状況には懸念すべき兆候が表れてきています。」とドゥック副主席は話し、製造活動を維持しながら感染状況を制御したいのであれば、企業と労働者は自らの責任を示す必要があると付け加えた。雇用者が確認されたF0を黙って帰宅させ、地元の当局に報告せず感染が拡大した場合、雇用主は刑事訴追の対象となる可能性があるとドゥック副主席は述べた。
ホーチミン市保健局のグエン・フー・フン副局長は、工場内でのF0処理プロセスについて、感染者が確認された場合、企業はすぐに地元の保健局へ報告する必要があると説明する。感染者の症状と、居住地域の条件を確認して、地元の保健局が感染者を集中隔離とするか自宅隔離とするかを指示する。現在、多くの労働者は密集した集合住宅に住んでおり距離を確保することが難しいため、地元当局の負担を軽減するためにも、工業団地内に軽症のF0を収容できる施設を建設するのが合理的であるとフン副局長は指摘する。
10月1日にホーチミン市が規制を緩和してから、ホーチミン市郊外の区と県で工場関連の感染者が多数発見されるようになっている。11月8日時点で、ニャーベー県では770人のF0が自宅療養中で、そのうち395人が家庭内感染であった。ビンチャン県では、簡易抗原検査とPCR検査によって6200人以上のF0が発見されている。12区もこの半月ほどで、8000人の感染者が確認され、そのうち1200人以上がヒエップタイン街区となっている。
出典:11/11/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作