COVID-19の影響により、世界中の即席麺の需要が急増した。中でもベトナムは、国内の即席めん需要が急増し2020年には70億食以上の即席麺が消費された。
2020年のベトナム市場は、70億3000万食の即席めんを消費し、中国、インドネシアに次いで世界第3位の消費量となった。中国は、世界最大の即席麺消費国だが、即席麺の消費成長率では、ベトナムが上回っている。
世界即席麺協会(WINA)のデータによると、COVID-19の影響により、世界中で即席麺の需要が急増している。2019年と比較して世界全体の2020年の即席麺の消費者需要は14.79%も増加している。
WINAの統計によると即席麺の消費は主にアジア地域に集中し、特に中国、韓国、日本など北東アジアで高い消費量を示している。現在、この地域だけで、2020年の世界の即席麺消費量の56.45%を占めている。
一方でインドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシアといった東南アジアの主要5か国も即席麺の消費需要は高く、世界全体の消費量の25.24%を占めている。
ASEAN諸国では、ベトナムを除くとフィリピンが即席麺の消費成長率が高く16.10%となっている。フィリピンは自然災害が多いので、国民は安価で、簡単に調理できて保存のきく即席麺を好む傾向があるようだ。
Fact&Factorsの市場調査報告書によると、即席麺市場の売上は、2020年の456.7億USDから2026年には735.5億USDまで成長するとみられており、年間の平均成長率は6%を超えると予測されている。
もちろん、アジアが世界最大の即席麺の消費市場であることは間違いないが、アジアの即席麺の消費需要の年間成長率は、17%以下にとどまっている。一方で、ヨーロッパについては、国によってばらつきはあるものの、2022年から2026年までの消費需要の年間成長率は15~50%と予測されており、非常に高い成長が期待されている。
ニールセンベトナムの最新の市場調査によると、ベトナム国内の即席麺の消費需要は、2020年に67%も増加した。ベトナム国内には外資系を含めて、現在約50社の即席麺製造メーカーが存在している。
輸出についても、多くの国でCOVID-19による複雑な感染状況によって即席麺の需要が急増し、あるベトナムのメーカーは、2020年に輸出額が300%も増加した。これまでに、ベトナム製の即席麺は世界40か国以上に輸出されている。
出典:13/08/2021 ZING NEWS
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