ホーチミン市食品安全管理局は、飲食店の店内飲食再開に向けて、密室でのエアコン使用禁止や酒類の販売停止など営業活動条件を提案した。
これは10月24日にホーチミン市食品安全管理局が人民委員会に提出した飲食店のCOVID-19感染防止対策に関する評価指標の基準草案に記載された内容だ。これまで約5か月に渡って飲食店は店内での飲食サービスの提供を停止されてきた。
この草案には、6つの条件が定められておりその最初の条件は、飲食店が食品安全条件合格証明書を所持しており、http：//antoan-covid.tphcmgov.vn/でQRコードを取得していることとされている。
2つ目の条件は、飲食店が設備、スタッフ、保管、輸送、原材料に関する食品安全条件を満たしていることを証明する関連書類を所持していることだ。
3つ目の条件は、飲食店がCOVID-19感染防止対策を実施し、商品の受け渡し場所を確保し、手洗い設備を導入し、殺菌消毒液を配置し、手を乾燥させる設備かタオルを配置していることとされている。
4つ目の条件は、従業員と来訪者（配達員、顧客など）が5Kルールを順守し、QRコードのスキャンと医療申告を行い、ワクチン接種済みでCOVID-19検査の陰性証明書を所持していることとされている。
5つ目の条件は、営業している地域の感染レベルに応じて、保健局の指導に基づき店内に同時に滞在できる従業員と顧客の数を制限することだ。
6つ目の条件は、店内で飲食サービスを提供する場合、密閉された空間でクーラーを使用せず、酒類を提供してはならない。顧客は、COVID-19の感染防止対策に関する保健局のガイドラインを遵守することとされている。
10月24日にホーチミン市人民委員会は、市内の22の区と県の感染レベルを公表した。それによれば9つの区と県がレベル1（ニューノーマル状態）で、12の区と県がレベル2（中リスク）となり、ビンタン区のみがレベル3（高リスク）とされている。
ホーチミン市では、関係機関と自治体に対して公表された感染レベルに応じて、各自治体ごとに地域内のCOVID-19感染対策を柔軟かつ効果的に実施するように求めている。
ホーチミン市商工局によるとホーチミン市内には約7万5000社の企業が存在し、数千件の個人経営の飲食店が存在している。COVID-19の感染防止対策として飲食店は過去数か月に渡って事業活動を制限されており、売上が大幅に落ち込んでいた。
統計によれば、2021年8月までのホーチミン市の飲食店の総売上高は約32兆VNDで、前年同期と比べて20％減少している。経営状況の悪化により多くの飲食店が事業を縮小したり、閉店せざるを得なくなっていた。
出典：25/10/2021 VNEXPRESS
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