書店大手のファハサの2021年度の純利益はわずか6300万VNDとなったが、50億VNDの損失としていた事業計画からは大きく改善した。
ホーチミン市の書店大手であるファハサ社の2021年の決算報告書によると、売上高は前年から15%減の2兆8400億VNDだった。売上総利益は、5800億VNDとなったが、販売管理費、税金などを差し引いた純利益は、わずか6300万VNDであった。これは昨年の140億VNDから大幅に減少しており、過去最低の数字だ。
ファハサの経営陣は、経営する書店グループがCOVID-19の影響によって数か月間閉鎖されたことと、営業再開後も需要の減少と、混雑した場所を避けるという顧客心理から来客数が大幅に減少したことが業績の低下を招いたと分析している。
ファハサは当初、2021年の事業計画で売上高3兆6000億VND、純利益200億VNDと予測していた。しかし、6月の年次総会で同社は、売上予測を3兆1000億VND、純利益を50億VNDに下方修正した。さらにその後、11月末には、売り上げ目標を2兆7000億VNDまで下方修正し、純利益は50億VNDの損失に変更した。そのため、ファハサとしては、わずかな利益とはいえ、2021年の決算は、修正後の事業計画の数字よりは大幅に改善したことになる。
ファハサの総資産は1兆1000億VNDで、年初から1500億VND減少した。同社の資本金は主に借入金で構成されており、借入金の総額は9400億VNDとなっている。
ファハサは、1976年に国営の書店として設立され、30年後に民営化された。2020年末時点で、ファハサはベトナム国内の46省で115軒の書店を経営していたが、現在は75軒まで減少している。
出典:26/03/2022 VNEXPRESS
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