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マーケッターの 独り言Vol.30
国内で日本的サービスの可能性
ハノイの30代前半、子持ち家族を狙う?

 インテージベトナムは日本料理が好きなベトナム人女性(ハノイ・ホーチミン市、20~39歳:100人)を対象に、日本に関する調査を実施した。「訪日経験」では経験者が37%で、1~2回が33%、3回以上が4%。頻度の高い「3回以上」に着目すると、在住都市はハノイが75%、ホーチミン市25%。年齢別では30~34歳が75%、35~39歳が25%。家族構成は子どものいる家庭が100%だった。

 調査全体では「最も期待していた経験」は温泉が63%でトップ。次いで着物(59%)、四季と伝統アート(共に58%)が続く。都市別ではホーチミン市が温泉(67%)、四季(61%)、着物(57%)。ハノイが伝統アート(63%)、着物(61%)、温泉(59%)。ホーチミン市は「体験型」、ハノイは「伝統文化型」と言えるかもしれない。また、独身者は温泉(72%)、着物(67%)、伝統アート(63%)がトップ3だが、子持ち家族は四季(63%)、温泉(55%)、伝統アート(55%)となっている。

 「楽しみにしていた日本料理」は、伝統日本料理(74%)、鮨(63%)、ラーメン(62%)の順。都市別ではホーチミン市が伝統日本料理(69%)、鮨(61%)、ラーメン(59%)。ハノイは伝統日本料理(80%)、鮨(65%)、ラーメン(65%)と順位は同じだが、伝統日本料理に対する意識が非常に高い。

 今後のメインターゲットをハノイに住む30~34歳の子供がいる家庭に、アートや日本料理などの伝統文化型のサービスを勧めたらどうだろう。新型コロナ禍で国外移動が制限されている中、新しいニーズが拾えるかもしれない。

根岸正実 Masami Negishi
INTAGE VN Managing Director。INTAGE Japanで海外調査担当後、INTAGE INDIAの支援に従事。その後INTAGE VNへ赴任して2015年11月から現職。講演や学会論文多数。MBA取得。レポートの詳細はWebサービスのSlideShareで「VIEVIEW」と検索。