7月7日早朝、ハノイ市ザンホア村で多くの住民が路上に散らばったライチを袋に詰めて持ち帰る様子がSNS上に投稿され、物議をかもした。このライチは、現場付近でトラックが横転する事故が発生したことにより道路に散乱していた。
現地当局によると、事故が発生したのは6日夜11時ごろ。運転していたのはフートー省出身の女性運転手リックさん(38歳)で、助手席に2人の弟を乗せ、荷台にはライチが約4トン積まれていた。事故現場は墓地に近い道路で、トラックは横転したが3人に大きな怪我はなかった。
事故後、車両は修理のためレッカー移動され、果実は現場に残されたまま一時的にブルーシートで覆われた。午前4時ごろに現場へ戻ると、ライチはほとんどなくなっていた。
リックさんは「荷物の損失は約3,000万ドン(約18万円)にのぼる」と語る一方、「命に別状がなかったことが何よりの救い」と胸をなでおろした。
ダンホア村の幹部は、「事故現場が墓地近くで暗く、人々は果実が廃棄されたものと思い込んで持ち帰った可能性がある。略奪目的ではない」と説明している。現地でのライチの価格はそれほど高くないため、「争奪戦があった」とするSNS投稿の一部は誇張である可能性がある。
事故後、SNSでの拡散を受けて、地域の人々から女性運転手に見舞金が寄せられる動きもあった。リックさんは「金額の多寡ではなく、支えてくれる気持ちに感謝したい」と語っている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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