マレーシアの不動産大手ガムダ・ランド(Gamuda Land)は、ホーチミン市とロンタイン国際空港を結ぶ都市鉄道(メトロ)「トゥーティエム〜ロンタイン線」の開発に向けた調査を希望している。
Gamuda Landは、親会社であるGamuda Berhad(1976年設立・マレーシア本社)を通じて、ホーチミン市内およびロンタイン空港を結ぶメトロ事業を含め、都市鉄道全体の開発計画に参画したい意向を、ベトナム政府関係機関に提出している。
提案された「トゥーティエム〜ロンタイン線」は全長41.83km(うち引込線4.4km)で、最高運行速度は時速120kmとされている。駅は全20駅(高架16駅、地下4駅)を設ける計画で、想定される総投資額は34億米ドルにのぼる。
2025年5月中旬に開かれたホーチミン市人民委員会との会合において、同路線の開発意向が公式に表明されたほか、市内の他の都市鉄道プロジェクトにも関心を示している。
Gamudaグループは、都市インフラやトンネル掘削技術に強みを持ち、マレーシアの「Kajang MRT Line」や「Putrajaya Line」(2023年完成)、シンガポールのCross Island Line(CRL)の建設にも携わった実績がある。特に独自開発の自動トンネル掘削機(A-TBM)を用いた高度な地下インフラ工事技術は、各国で高い評価を得ている。
同グループは2007年にベトナム市場に参入した。Gamuda Land Việt Namは100%外資企業として登録されており、資本金は6兆2,400億ドンとされている。現在、ハノイ、ホーチミン市、ドンナイ省などで計8つの開発プロジェクトを展開中である。
このうちドンナイ省ニョンチャック地区における最新プロジェクト「Springville」は、ロンタイン空港近隣の18.26haの敷地に、公共交通指向型開発(TOD)モデルの都市を整備する構想となっている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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