全国で高速道路3,000km超を目指す ロンタイン空港も年内に基本完成へ
7月31日、ファン・ミン・チン首相は、国家重点交通インフラに関する中間総括会議を主宰し、「全力をかけて500日で3,000kmの高速道路建設を完遂する」運動の進捗も併せて評価した。
高速道路建設が急加速 6か月で237kmが新たに供用開始
ベトナム建設省の報告によると、2025年前半の6か月間で政府首脳による現地視察は計20回にのぼり、5件の高速道路プロジェクト(総延長271km)が新規着工された。建設資材の供給難に直面していたメコンデルタ地域でも、必要量を上回る7,600万㎥の資材が確保された。
この結果、過去の遅れを挽回する形で進捗が大幅に改善され、237km分の高速道路が新たに開通。全国の高速道路総延長は2,268kmに達した。
加えて、タンソンニャット空港の第3ターミナル(T3)や沿岸道路の一部も完成し、複数の新路線が着工に向けて準備段階に入っている。
8月には高速道路2,476km、年末には3,000km超を見込む
チン首相によれば、8月19日には多数の大型インフラの起工・竣工が予定されており、その時点で全国の高速道路延長は2,476kmに達する見込みだ。さらに年末には第13回党大会の目標であった3,000kmを超える可能性が高く、沿岸道路も2,000km近くに達する見通しであるという。
これにより、ロンタイン国際空港の建設も年内に基本的な完成を迎えるとされ、国家の経済発展に向けた地盤が整いつつある。
「500日昼夜」運動が最終段階へ 品質・安全・効率を重視
ファン・ミン・チン首相は、「残る期間は5か月。各関係機関は協力して残る作業量に取り組み、品質・技術・景観・安全・環境衛生の各要素にも万全を期す必要がある」と強調した。
特に、工事の加速とともに、管理・監査体制の強化を通じて、汚職・浪費・労働災害を絶対に防ぐよう求めた。
ロンタイン空港は「3交代制」で挽回へ
ロンタイン空港の年内完成に向け、財務省はACV(ベトナム空港公社)と関係機関に対し、人員・機材・施工体制の強化を指示。昼夜3交代・4班体制での建設が推進される。
また、高速道路開通後の運営に向けては、サービスエリア、交通監視システム、料金徴収システム、車両重量監視システムなどの整備を加速することが建設省に指示された。
高速道路網と地域インフラの接続を最適化へ
チン首相はさらに、「縦軸・横軸の高速道路が全国的に整い始めた今こそ、鉄道駅、港湾、空港などとの接続を強化し、地域の経済拠点との利便性を最大化すべきだ」と述べた。
これにより、国全体のインフラが統合的に機能し、交通網を基盤とした社会経済の発展が促進されることが期待されている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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