インフラとグリーンエネルギー分野へ事業拡大
2025年8月11日、ベトナム最大手企業グループのビングループ(Vingroup)は、既存のテクノロジー(製造)、商業サービス、社会慈善活動の3本柱に加え、新たに「インフラ」と「グリーンエネルギー」の2分野への進出を正式に発表した。
インフラ分野:高速鉄道や港湾、物流に注力
ビングループは、ベトナムのグリーン交通インフラの先駆者となることを目指し、高速鉄道、橋梁、港湾、物流などの事業を展開する計画だ。
同グループの子会社であるビンスピード(VinSpeed)社は2025年に高速鉄道の2路線への投資を提案している。北部では総延長120㎞のハノイとクアンニンを結ぶ路線、南部ではホーチミン市とカンザーをつなぐ設計速度350km/hの路線を計画中である。更にビンスピード社は、南北高速鉄道プロジェクトへの投資も登録済みである。
また、工業港湾および物流センターの開発も計画しており、ハイフォン市のナム・ドーソン地区とハティン省のブンアン地区に重点を置いている。
エネルギー分野:大規模な太陽光・風力発電と蓄電池事業
ビングループのエネルギー部門子会社ビンエネルゴ(VinEnergo)は、最新技術を活用した大規模な太陽光および風力発電プロジェクトを多角的に展開予定だ。
さらに、同社はビンファスト(VinFast)製の蓄電池システムへの投資も進めるほか、ベトナムだけでなくインド、インドネシア、フィリピンにおける再生可能エネルギーと蓄電技術の事業展開を計画している。総発電容量は80GWに達する見込みである。
国家プロジェクトとしての位置付け
ビングループの副会長兼CEO、グエン・ビエット・クアン氏は、ベトナム共産党政治局の四つの決議(57号、59号、66号、68号)に呼応し、国家建設の柱となるインフラとグリーンエネルギーに注力することを決断したと述べた。
「我々はベトナムの精神と知恵をもって、国家の重要プロジェクトを成功に導き、ベトナムが繁栄と国際的な地位向上の時代に踏み出す一助となる」と強調した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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