ベトナムとカンボジアは、良き隣人関係・伝統的友好・包括的協力・持続的かつ長期的発展という方針の下で、既存の協力枠組みを発揮し、政治的信頼を引き続き強化することで一致した。
ファン・ミン・チン首相とフン・マネット首相が電話会談
8月15日午後、カンボジア側の提案により、ベトナムのファン・ミン・チン首相はカンボジアのフン・マネット首相と電話会談を行った。
両首相は、8月14日にトー・ラム書記長とカンボジア人民党議長で上院議長のフン・セン氏との電話会談が成功裏に行われたことを歓迎し、その合意事項を効果的に実施していく決意を表明した。さらに、両国の現状について情報を交換し、今後の重点的な協力分野として連結性、貿易、投資を挙げた。
二国間協力の深化と経済目標
両首相は、2025年2月に開催された両党トップ会談およびベトナム・カンボジア・ラオス三党・三首相会談の成果を評価し、政治的信頼をさらに深めることで一致した。
また、「利益を調和し、リスクを分かち合う」という精神で経済協力を高め、二国間貿易額を早期に200億USDに到達させることを目指すとした。さらに、地方間連携や国境経済の発展を推進し、越境貿易・投資を円滑化する方針を確認した。また、国境画定に関する未解決の課題についても、引き続き交渉・解決を進めていくことを表明した。
在カンボジアのベトナム系住民への配慮
ファン・ミン・チン首相は、カンボジア側に対し、条件を満たすベトナム系住民への国籍付与や生活安定・社会統合に配慮し、カンボジア社会への積極的な貢献を可能とするよう要請した。併せて、ベトナム企業が安定的に事業を展開し、投資を拡大できる環境整備を求めた。
地域・国際情勢に関する協議
両首相は国際および地域情勢について意見を交換。ファン・ミン・チン首相は、ベトナムが国際法と国際慣行に基づく平和的解決を支持する立場を強調し、ASEANの中心的役割を発揮して、7月28日に合意されたカンボジアとタイの停戦協定を履行し、地域の平和・協力・発展を促進していくと述べた。
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ベトナム進出支援LAI VIEN