ベトナムの文化・スポーツ・観光省と大手旅行会社は、2025年に外国人観光客2,500万人の受け入れを目標とする戦略について話し合った。
全国旅行業会議を開催
文化・スポーツ・観光省傘下のベトナム国家観光局は、ホーチミン市で開催された国際観光見本市 ITE HCMC 2025 の一環として、全国旅行業会議を開催した。会議のテーマは「協力・選択・加速」。全国から行政機関、業界団体、旅行会社など約300人の代表が参加した。
観光回復の勢い
統計によると、2025年1月から7月までにベトナムを訪れた外国人観光客は1,223万人に達し、前年同期比で22.5%増加している。新型コロナ以降、観光業は力強く回復し続けており、今後の成長に向けた土台を築いている。
観光業は経済の牽引役
文化・スポーツ・観光省のホー・アン・フォン次官は、観光は輸送、金融、不動産、小売、飲食など幅広い分野の発展を促す経済の柱であると強調。その上で、目標達成には単に観光客数を増やすだけでなく、旅行者がより多く支払うためにサービスの質向上も不可欠だと指摘した。
企業の役割と提案
各旅行会社の代表者らは、目標実現には業界全体の連携が欠かせないとし、特に旅行会社が積極性と創造性を発揮する必要があると述べた。
Vietravelのグエン・クオック・キー会長は、観光管理におけるデジタル化の推進を提案した。「顧客リストを紙で管理している現状は効率が悪く、電子システムの導入により透明性や利便性が高まり、サービス向上や競争力強化につながる」と訴えた。
課題も残る
一方、サイゴンツーリストの代表は、空港での入国手続きに1~1.5時間かかる現状が観光体験の障害になっていると指摘。利便性向上の必要性を訴えた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN