ベトナムビジネス情報Vol127|
ベトナムのニュースはエモい! ACCESS ONLiNE NEWS

圧倒的にベトナム語が読めない日本人。そんな我々が日々のビジネス情報を得る手段は、翻訳されたニュース記事だ。実はACCESSもWebでニュースを配信している。改めて読んでみると、ベトナムのニュースは役に立つし、面白い!

ACCESSがニュースを配信

 ベトナムのニュース記事は、PDF等でメール配信される場合と、Webサイトに掲載される場合がほとんどだ。ACCESSの場合は、Web版「ACCESS ONLiNE」の中のニュースコーナーで紹介している。

 実は今年8月から始めたばかり。どうしても新型コロナ関連の情報が多くなっているのだが、あまり「鮮度」に左右されずに、ベトナムのことがわかる情報も集まっている。読んだ方がいるかもしれないが、例えばこんな記事(要約:以下同)はどうだろうか?

月給1500万VNDで35歳まで
ホーチミン市に家を買えるか?

ベトナムニュース【不動産】|月給1500万VNDで35歳までにホーチミン市に家を買えるのか?

 このニュースには、一般市民や不動産会社社員など6人の話が載っている。中でも実際に購入した2人の意見が秀逸なので紹介しよう。最初は25歳でホーチミン市2区でマンションを購入したフーンさんだ。

「給料を受け取ったら使い道を飲食費や家賃、ガソリン代などの固定費、貯金と投資(収入の15%)、自己啓発(上記2つの残金)の3つに分けます。例えば、収入が1500万VNDだった場合、225万VNDを貯金して、800万VNDを固定費、残りの475万VNDを自己啓発費用に充てると言った感じです」

 フーンさんはローン購入を勧める。例えば5億VNDを貯めて、30%を頭金、残り70%を25年ローンで支払うとすると、1億から2億VNDは手元に残るそうだ。しかし実はこれ、計算が合ってない(笑)。どうも5億VNDではなく10億VND程度が正解なようで、元の記事にも読者からの異論コメントが書かれていた。

 ともあれ、もう一人も同じ25歳で家を購入したフイさん。ホーチミン市に家を買うために学生時代からアルバイトをし、就職してからも副業を続け、就職後2年でクチに初めての土地を購入。その後転売して、より中心部に近い土地を購入した。

 若くして不動産を購入する人はやっぱり違う! ただ、東京や大阪で同じことをしてもまず買えない気がする。記事には「35歳以下の70%以上が個人の家を所有できていない」とあるが、逆に30%弱は家を持ってるわけだ。ちなみに東京都では持ち家率自体が5割を切っている。

ハノイで6万人が失業手当を申請
悩める失業者の実際をインタビュー

ベトナムニュース【経済】|ハノイで6万人が失業手当を申請 悩める失業者の実際をインタビュー

 こちらのニュースは失業者の実態を取材。失業手当を申請するハノイ職業サービスセンターで9月14日、申請者たちに話を聞いたものだ。

 Aさん(女性・34歳)は企業の人事部門で9年間働き、ハノイの社会的隔離措置初日(4月1日)に退職した。7月初めに職業サービスセンターを訪れた時は、3日目にようやく整理券を入手できたそうだ。
「たった1分遅れただけで、午前中の整理券はなくなっていました」

 Aさんは9年間社会保険料を支払っていたので、2020年7月から2021年4月までの9ヶ月間で、合計約2500万VNDの失業手当を毎月受け取れる。この日の失業給付金は280万VND。

 Bさん(28歳・男性)はハノイ旧市街の、外国人観光客向けホテルの元マネジャー。2ヶ月目の失業保険250万VNDを受け取った。これだけでは家賃に消えて光熱費も払えないので、バイクタクシーのアプリに登録したという。

 そもそも、ベトナムの失業保険はどのような仕組みなのか。この内容も記事にあり、退職前6ヶ月間の平均給与額の60%が支給され、期間は失業保険を12~36ヶ月納めると3ヶ月間、36ヶ月を超えた場合は12ヶ月毎の納付でプラス1ヶ月が支給されていく。日本の場合と比べてはいかがだろうか。

こんなに苦しい…新型コロナ禍
ベトナム企業のリアル

ベトナムニュース【新型コロナ】|こんなに苦しい…新型コロナ禍のベトナム企業のリアル

 民間経済開発研究員会が8月に実施した調査結果が発表された。それによるとかなりの企業の状況がひっ迫しており、同研究員会は売上高2000億VND以下の企業だけでなく、全企業を対象に法人税30%の減税や、社会保険、健康保険、失業保険費用の50%減額を提案した。

 これに対して民間企業がめちゃくちゃ怒っているのだ。冷凍肉主要輸入業者は、1日に1コンテナ分の販売が今では1ヶ月に6~7コンテナに激減したと語り、調査結果を「甘すぎる」と断言する。

「この業界の何十社という企業に『銀行融資で何かサポートを受けたことがありますか?』と質問してみてください。報告書を提出して企業補助案を提案したところで、企業はいつその恩恵を受けられるんでしょうか?」

 労働者を半分に減らしたファッションアクセサリ会社は、法人税30%減税が非現実的と語る。

「利益も全くないのに、どうやって減税された税金を納めるんですか? 何百人もいる社員の社会保険料の減額も実現していません。一体企業はいつになったら具体的なサポートを受けられるんですか?」

(C) NGỌC THẮNG

 戦略コンサル会社は、銀行や医薬品メーカーなど利益を確保している一部の企業だけが、30%減税の恩恵を受けられるという。また、ベトナムの財政研究所は、現在の財政支援政策は効果が低いうえに、政府の能力を超えたものになるだろうと指摘する。

「政府による融資保証制度を作るべきです。この場合、全ての企業をサポートするのではなく、有望な企業を優先的にサポートすることが非常に重要になります」

真っ黒で大丈夫?
「ブラックフード」ブームが到来!

ベトナムニュース【社会】|真っ黒で大丈夫?「ブラックフード」ブームが到来!

 シリアスな内容が続いたのでブームネタを少々。最近は「ブラックフード」が流行っているそうだ。文字通りの黒い食べ物だが、理由はオシャレかつ栄養価が高いから。黒く染めるには小麦粉と竹炭粉を混ぜたものが使われているらしい。

 ハロンで黒いバインミーを販売するトゥアンさんは、1本2万5000~4万5000VNDで、毎日300~700個売っているという。真ん中を取って1本3万5000VNDが500個売れると、1日で1750万VND(約8万円)の売上だ!

 黒い月餅も人気となり、ホーチミン市3区の店では中秋節の1週間前までに3000個が売れたそうだ。竹炭は体内の毒素を排出して健康にすることから、高くても一番の売れ筋商品となっている。

 また、2つのチェーン店を経営するジャン社長は、黒いハンバーガーを試作したが売行きが伸びず、現在は黒いソフトクリームのみ販売している。彼も竹炭が健康に良いと語るが、記事では安全性が疑問としている。

(C) Benuscream

「多くの業者は価格の安い中国製の材料を使用しているが、品質が悪く、消費者の健康に害を及ぼす可能性もある。現在のようなブラックフードの大量生産が続けば消費者はすぐに飽きてしまい、大手ブランドや高品質の製品以外は生き残れないだろう」

知らなかった!
ベトナムスター驚きの報酬

ベトナムニュース【芸能】|知らなかった!ベトナムスターたちの驚きの報酬

 ベトナムのスターを何人知っているだろうか。多くをご存知でも、彼らのワンステージのギャラは知らないはず。それはベトナム人も同様のようで、スッパ抜いたのがこのニュース。2億~3億VND(90万~140万円)になるようだ。

 例えば、最近人気のヒップホップスターBinz(知らない!)は、ワンステージのギャラが何と3億VND。ベトナムの歌姫ミー・タムや、若者に大人気のソン・トゥンM-TPと同等の金額だそうだ。

 女優としても活躍するミウ・レ(取材したことあり!)は2億2000万VND。トゥー・ミン、ドン・ニー、ヌー・フック・ティンなどのベテランよりも高く、何とホー・ゴック・ハークラスの金額とか。

 しかし、スターたちの報酬はまず公開されない。それでもわかるのは、ライブの「追加料金」から計算するから。これはライブハウスなどへの入場料とは別に、出演者によって決まる追加の料金。この金額の100%、あるいは80%や70%が彼らのギャラになるというから、まさに収入源だ。

 ハノイで人気のライブハウス「Trixie」は収容人数が200人。先日ヌー・フック・ティンのショーがあり、追加料金の売上は2億6000万VNDで、彼のギャラは2億VND程度と推測している。これを逆算すると、満員の200人として1人当たりの追加料金は130万VND、彼は総額の77%を受け取ったことになる。

 ホー・ゴック・ハーやレー・クエンは1人当たりの追加料金が140万VND、    ダン・チューンは60万VND、レー・ヒウ、カック・ヴィエット、ファン・クイン・アンなら40万~45万VND、アリ・ホアン・ズーン、タン・フックなどの若手歌手なら30万~35万VND程度だそうだ(後半の歌手は知らない……)。

カメラを見るだけで数百万ビュー?
ベトナムのティックトッカー

ベトナムニュース【社会】|カメラを見つめるだけで数百万ビュー??ベトナムのティックトッカー

 最後にマニアックな話題を。米中でもめている動画アプリの「TikTok」。ベトナムでも人気で多くの人がビデオクリップを作っているが、そこで数百万、数千万ビューを稼ぐベトナム人がいるそうだ。アカウント名はAnh Tran Tan。

(C) TIKTOK ANH TRAN TAN

 すごいのは、服装やシチュエーションは変わっても、どれもがただカメラ(スマホ)を見つめるだけの作品であること。ハンモックに寝転がってカメラを見る動画は、2600万回以上を集めたという。ベトナム、恐るべし。