8か月でFDI流入額が261億USDに到達
ベトナムの財務省統計局の最新データによると、2025年1月から8月末までにベトナムは累計261億4,000万USDの外国直接投資(FDI)を誘致した。この額は、新規認可案件、増資案件、株式・持分取得を含むもので、前年同期比27.3%の増加となっている。
新規プロジェクト2,534件を認可
このうち、新規認可は2,534件で登録資本金は110億3,000万USD。件数は前年同期比12.6%増だが、登録資本額は逆に8.1%減少している。
増資額が急拡大
注目すべきは、既存投資家による増資である。996件の増資登録があり、追加投資額は106億5,000万USDに達した。この数字は、前年同期比85.9%の大幅増であり、既存投資家がベトナム市場への信頼を強め、生産・事業規模拡大に前向きであることを示している。
株式・持分取得も活発
さらに、株式や持分の取得は2,245件、総額44億6,000万USDで、前年同期比58.8%の増加となった。
実行額は過去5年間で最高
実際に実行されたFDIは154億USDで、前年同期比8.8%増。過去5年間の同期間としては、最高額となった。
内訳は、製造業が125億7,000万USD(全体の81.6%)、不動産事業が12億4,000万USD(8%)、電力・ガス・蒸気供給等が5億6,360万USD(3.7%)となっている。
投資国はシンガポールが首位
この8か月間に新規投資を行った78の国・地域の中で、最大の投資国はシンガポールで30億6,000万USD(全体の27.8%)。次いで中国が26億5,000万USD(24%)、更にスウェーデンが10億USD(9.1%)、日本8億7,790万USD(8%)と続く。
投資先は北部が優勢
地域別では、北部バクニン省が首位で、新規認可額は約15億USD。次いでホーチミン市が13億USD、ハイフォン市、フンイェン省、ザライ省がそれぞれ12億USD、11億USD、10億USDと上位に並んだ。
投資環境改善の成果
統計局は、FDI増加は大型プロジェクトの順調な進行に加え、ベトナム政府による投資環境改善、企業の困難解消、外資系企業の活動支援の取り組みを反映したものと評価している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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