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【社会】ベトナムで119歳の女性が話題に

(C) VNEXPRESS

119歳とされるチン・ティ・コンさんの動画がSNSに投稿されてから1週間近く、コンさんの家族には多くの問い合わせが来ている。

チン・ティ・コンさんは、1905年にタインホア省で生まれ、現在はドンナイ省のロンカイン市に住んでいる。

コンさんは若いころに同じ村の男性と結婚し、3人の子供をもうけた。1950年にコンさんの夫は抗仏戦争によって亡くなった。その後、コンさんは再婚し、10年間でさらに4人の子供に恵まれた。

1975年に次女のドー・ティ・ニンさん(現在82歳)がドンナイ省ロンカイン市の男性と結婚したのを機にコンさんも南部に移住してきて一緒に暮らすようになった。数年後に末の息子も事業を始めるために南部に移住したが、残りの5人の子供は北部に留まった。

コンさんはドンナイ省で暮らすようになってから、80歳を過ぎても数ヶ月おきに列車やバスを利用して一人でタインホア省の実家まで帰っていた。コンさんによれば、子供や孫たちに頼らずに定期的に運動することが健康で長生きする秘訣だ。

「母は、人に迷惑をかけるのが嫌いなんです」と次女のニンさんは話す。「母や、頭もしっかりしておりバスを間違えたり道に迷ったりしたことは一度もありませんでした」

100歳を超えた今でもコンさんは働くことが大好きだ。近所の人たちは、毎日コンさんが夜明け前に起きて庭の雑草を抜いたり、家の掃除をする姿を目にしている。それだけでなく、コンさんは、家族がジャックフルーツやピーナッツの皮をむくのも手伝ったりする。「仕事をすることで体が健康になり頭もはっきりしてくるので、もし子供や孫が働くのを止めようとしたら怒るんです」とニンさんは話す。そして、ニンさんは、それが119歳になっても110人近くいる子供や孫たち全員の顔と名前を憶えている秘訣だと教えてくれた。

コンさんは、家族の団結を教える感情豊かな人物だ。孫のタイン・スアンさん(60歳)によれば、テトと毎年6月のコンさんの誕生日には親戚一同が集まるという。あまりにも大家族なため、コンさんへの面会は2~4回に分けて行われる。コンさんは孫たちにお金は要らない、顔を見せてくれるだけで充分幸せだと話している。

コンさんは幼いころから子供たちに譲り合いの大切さを教えてきた。ニンさんによれば、現在に至るまで南北に分かれた家族は毎週電話やチャットで話をしている。「よそから見たら私たちが父親の違う兄弟だとは思わないでしょう」とニンさんは話し「母は、義理の婿も嫁も分け隔てなく愛しています」と語った。

2022年にニンさんの夫が96歳で亡くなった。家族は葬式のためにコンさんを15㎞離れた親戚の家に預けた。葬儀が終わってから帰宅したコンさんは義理の息子がどこに行ったのかを何度も尋ね、家族はお寺にお参りに行ったとか親戚の家に言ったなどと言って誤魔化した。しかしあまりにも何度も尋ねてくるので、ついには本当のことを話すと、義理の息子を愛していたコンさんは深く悲しみ泣き続けた。

(C) VNEXPRESS

3年前にコンさんは転んで骨折し、その後重病を患ったため健康状態が著しく悪化した。現在、コンさんは食事、入浴、選択などを同居する3人の孫に頼っている。

毎日コンさんは、お粥、ツバメの巣、ミルク、やわらかい果物などを3食食べている。体調が良い日の午後は、座って孫や子供たちとおしゃべりすることもある。

「母は、時々物忘れしますが、昔のことはよく覚えていますし、家族や親せきの顔を間違えることもありません」とニンさんは話す。

ロンカイン市ビンロック村高齢者協会のグエン・バン・ラオ会長は、毎年、高齢者を訪問して贈り物を渡し、長寿をお祝いしていると話す。地元ではコンさんは優しくて誰からも愛され、穏やかな日々を過ごしている。

2024年3月の初めごろ、コンさんは多くの訪問客が来たことでより幸せで活発になった。コンさんの人生の物語はSNSで共有され、200万回以上の視聴と1500件を超えるコメントを集めたが、そのほとんどがコンさんの健康を願い、長寿を祈るものだった。ネット上では、コンさんが世界最高齢とされるマリア・ブラニャス・モレラさん(ギネス後任記録)よりも2歳年上ではないかと話題になっている。

出典:2024/03/05/ VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載