ベトナムの経済成長を支えたのは、日本をはじめとする外国の製造業による輸出です。
ベトナム政府の優遇政策、安価な労働力、ベトナム人の真面目さや器用さなどから、比較的質の良い工業製品を生産し、自国や近隣諸国に輸出してきました。
しかし近年では、経済成長でベトナム人の所得が上がり、購買力が旺盛な中間層や富裕層も増えて、ベトナムを生産国でなく「市場」と見る外国企業が多くなりました。
そのため、ベトナム人消費者に売る商品を輸出したり、工場などを作って現地で生産・販売する企業が増えています。
例えばアパレル企業では、ファストファッションのZARAが2016年、H&Mは2017年に1号店を開店。両社ともに店舗数を増やして、売上を伸ばしています。
日本企業では2019年12月にユニクロが1号店をオープンし、2020年には「無印良品」がオープンする予定です。