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IT回りはデンジャラス Vol.30|迷惑メールフィルタの過信は危険|フィルタリングの矛盾でメールが不達

株式会社チロロネット 安藤社長

 増え続ける迷惑(SPAM)メールを判別する迷惑メールフィルタ。もしかして、過信していませんか? これは「送信元のパーソナリティ」、「相手先」、「他人のメールを元にした傾向と対策」などにより、当該メールが迷惑メールかどうかを機械判定しています。

 そのため、例えば父親(中年男性)が娘(若い女子)にメールしても、「SPAM」として誤判定されてしまうような寂しい事案は、古今東西まだまだ続くようです。

 以下、実話です。あるお客さんが取引先にメールを送ると、約72時間後に英文のエラーメールが返信。意訳すると、「不幸なことに、あなたのメアドは我々のブラックリストに載っているためブロックした。だから届いていない。解除方法は以下の通り(とリンク先あり)」

 お客さんは焦ってリンク先の指示に従い、ブロックの解除申請をします。すると、「あなたのメールはブロック対象リストに載っていない」との返信。え? どういうこと??

 メール送信の仕組みとして、送信元サーバーは相手のメールサーバーを「ノック」します。今回はそこで「受け手のブロックリストにより拒否」されたのですが、その理由は明らかにされず、「ブロックリストに載っていない」という矛盾。

 つまり、受け手側の「誤解」による「門前払い」ですから、受信したユーザーやそのサーバー会社が対応すべき問題で、送り手側は為す術がありません。しかも、受け手はフィルタリングされているのでその事実を知らない……。

 あまり知られていませんが、「相手側フィルタの誤判定」で大切なメールが届かない場合もあるのです。

著者紹介:安藤究真 Kyuma Ando
サーバー一筋23年。2000年に株式会社チロロネットを創業してレンタルサーバーサービスの提供を開始。2015年にチロロネットベトナムを設立。2018年からはベトナムでもサーバー・クラウドサービスを提供している。