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【経済】ベトナムと米国、相互関税交渉で前向きな進展

10月8日に開催されたベトナム商工省の定例記者会見
(C)TUOI TRE

10月8日に開催されたベトナム商工省の定例記者会見で、グエン・シン・ニャット・タン副大臣は、米国との「相互関税交渉」に関する最新の進捗状況を報告した。

「交渉結果は非常に良好」― 商工副大臣が明言

タン副大臣によると、これまでベトナムは米国側との税交渉を積極的に推進してきた。
「両国の交渉団は定期的かつ継続的に会合を重ねており、米国側も交渉結果を高く評価しています。非常に良好な成果が得られています」とタン副大臣は述べている。

ベトナムの交渉団は2025年10月から11月にかけて米国を訪問し、次段階の協議や実務作業を進める予定である。
交渉は「開かれた、建設的で平等な姿勢」を原則とし、互いの独立・主権・政治体制を尊重し、双方が利益を得る形を目指す。
また、両国の発展段階の違いも考慮しつつ、包括的な戦略的パートナーシップにふさわしい経済・貿易・投資関係の安定的かつ調和的な発展を推進する方針である。

米政府機関の「閉鎖」が交渉に影響

一方で、タン副大臣は「米国政府機関の一時閉鎖により、交渉の進捗に影響が出る可能性がある」とも述べた。
「関税交渉は双方の協議が必要であり、相手国が財政的な制約に直面しているため、我々は忍耐強く待ちつつ、前向きな結果を維持するよう努力しています」と語った。

米国、ベトナム向けの相互関税率を引き下げ

これより前の8月1日(ベトナム時間)の未明、ホワイトハウスはトランプ大統領による大統領令を発表し、相互関税率を調整する方針を明らかにした。
付属文書によれば、69か国・地域の税率が見直され、ベトナムの税率は46%から20%へと引き下げられた。

この変更は、ベトナムにとって対米貿易の追い風となる可能性が高い。

輸出入は好調を維持 年間9000億USD到達も視野

同会見では、商工省計画財務・企業管理局のブイ・フイ・ソン局長が、2025年9月までの輸出入動向について説明した。

それによると、輸出入活動は依然として経済をけん引する分野であり、9か月間の輸出入総額は6806億USDと前年同期比17.3%増となっている。
このうち第3四半期の輸出額は1285.7億USDで前年同期比18.4%増、前四半期比9.6%増だった。1〜9月累計の輸出額は3487.4億USDで16%増と、年間目標の12%増を上回る勢いである。

輸入増が示す国内生産の回復

輸入の伸び率(18.8%)が輸出(16%)を上回っていることについて、ソン局長は「国内生産の回復を示すポジティブな兆候だが、貿易収支への一定の圧力にもなる」と分析した。

それでも貿易収支は引き続き黒字を維持しており、黒字額は168億USDとなっている。国内企業部門は202.6億USDの赤字だったが、外国投資企業部門は370.8億USDの黒字を計上している。

この結果、マクロ経済の均衡や外貨準備にも寄与しているという。

年間目標「9000億USD」に現実味

商工省によれば、今後特段の異変がなければ、輸出入ともに計画通り進行し、2025年の年間輸出入総額は約9000億USDに達する見通しである。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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