ベトナムでは毎年、政府が翌年の「一般労働者向け地域別最低賃金」を発表します。
最適賃金は毎年上がっていますが、近年の上昇率は6%前後で、以前のような10%ではありません。
地域には1~4があり、地域1はハノイやホーチミンなどの大都市、地域2はダナンやバクニン省などの中都市と、徐々に規模が小さくなります。
2020年の一般労働者向け地域別最低賃金は、最も高額な地域1で、前年比5.7%増の442万ドン(約2万1000円)でした。
あくまで最低賃金であり、都市部の月収の目安は工場労働者で250~300ドル(約2万7000~3万3000円)、ホワイトカラーのスタッフで500ドル(5万5000円)、ITや語学など特殊なスキルがあると1000ドル(11万円)も珍しくありません。
以前は安い労働力が魅力だったベトナムでは人件費が上昇しており、そのため生活は豊かになって消費国に移りつつあります。