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【社会】ベトナムで若年層の失業者数が160万人に増加

ベトナムの工場上で働く労働者
(C)TUOI TRE

若年層の「無業・非就学・非訓練者」が160万人に

ベトナム統計総局は、2025年第3四半期の労働・雇用状況報告で、15〜24歳の若年層のうち、就業も就学も職業訓練も受けていない者が約160万人に達したと発表した。
この数字は第2四半期から25万人増加しており、同局は季節的な要因も背景にあると説明している。

「働きたいが職がない」層と「求職意欲がない」層の双方を含む

統計総局人口・労働統計部のグエン・ティ・タイン・マイ氏によると、この160万人には、就労を希望しているが職が見つからない層と、求職意欲がなく、学習・訓練にも参加していない層の双方が含まれているという。

同局によると、こうした「求職意欲がない層」には、妊娠中や子育て中の女性、義務教育を終えたが進学も就職もしていない若年層などが含まれる。

全国の労働力は5,330万人、就業者は5,230万人

第3四半期時点での全国の労働力人口(15歳以上)は5,330万人、そのうち就業者は5,230万人で、前期比26万1,300人増加した。
したがって、失業者数は約100万人とされており、若年無業層の160万人よりも少ない。
マイ氏はこの差について、「国連方式に基づく統計手法によるもので、就労意欲のない人は失業者には含まれない」と説明した。

非正規雇用が63%超 労働市場の不安定さ続く

労働市場全体では、第3四半期の就業者数は前年同期比で約58万人増加したものの、
マイ氏は「非正規雇用の割合が依然として高く、労働市場は持続的に発展していない」と指摘した。

9か月間の統計では、非正規雇用者が全就業者の63.4%を占めており、前年よりはやや減少したものの依然として高水準である。

潜在的失業層180万人、コロナ以降増加傾向続く

第3四半期の潜在的失業層(労働力の3.4%、約183万人)も報告された。これは、「働きたいが十分な仕事が得られない層」を指す。
この層は2020年第1四半期以降増加傾向にあり、統計総局は「COVID-19の影響が長期的に残っている」と分析している。

平均月収は840万ドンに上昇

第3四半期の労働者平均月収は840万ドンで、第2四半期比12万4,000ドン増加した。

失業者は100万人超、若年層失業率は9%に上

若年層の失業率が上昇傾向

内務省傘下の国家組織科学・労働研究院の統計によると、第3四半期の若年層失業率は9%を超え、前年同期比で約1.3ポイント上昇した。
全国の失業者数は106万人、うち都市部の失業率は2.73%に達している。

産業別では製造・物流が増加、農業と小売が減少

全労働者のうち、サービス業が約41%とトップで、製造・建設業が続き、農林水産業が減少している。
農林水産業では約27.8万人、小売・自動車修理業で7.9万人の減少が見られる一方、
製造業では30万人、運輸・倉庫業では約28.2万人、建設業では17.4万人が新たに雇用された。

失業給付申請者は22万人、うち6割が無資格者

第3四半期には約22万人が失業給付を申請し、前年同期比で2万3,000人減少した。
申請者のうち60%以上が学位や資格を持たない層であり、大学卒は約19%にとどまる。

申請者の職種は、縫製工、組立工、会計担当、販売員、運転手などが多い。
業種別では、製造業(35.2%)が最多で、その他サービス業(30.5%)、宿泊・飲食業(10.2%)が続く。

第4四半期は製造・運輸で雇用増の見通し

研究院は、第4四半期には製造業・運輸・廃棄物処理業などで雇用が増加すると予測する一方、鉱業、機械製造、医薬品生産では人員削減のリスクもあると分析している。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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