地下鉄2号線建設で「60日夜間キャンペーン」始動
ホーチミン市都市鉄道管理委員会(MAUR)は、地下鉄2号線(ベンタイン〜タムルオン)建設プロジェクトの重要課題を年内に完了させることを目的に、「60日夜間総力キャンペーン」を開始した。
この取り組みは、第14回共産党全国大会(2026年開催予定)を祝う節目としても位置づけられている。
本キャンペーンは、ホーチミン市人民委員会による10月3日付の「第115号計画」および10月27日付で首相府が発表した通達第579号の精神に基づき実施される。
全職員の創意と責任を結集し、年内着工準備へ
今回の運動の目的は、MAUR職員の創造力と主体性を引き出し、困難を乗り越えて地下鉄2号線プロジェクトの核心任務、特に「年内着工」の実現に向けた勢いを生み出すことである。
キャンペーン期間は11月1日から12月31日まで。MAURの全職員および各部門が対象であり、重点項目として以下が掲げられている:
- プロジェクト計画の最終調整完了
- EPC(設計・調達・施工)請負業者および監理・コンサル業者の選定実施
- 着工に必要な各種条件整備
「6つの明確化」で進捗と品質を確保
MAURの指導部は、各部門に対し「最大限の集中」を求めており、責任者の成果を厳格に評価する姿勢を強調した。
また、全ての業務において「6つの明確化」を徹底するよう指示している。
すなわち、「誰が」「何を」「いつ」「どの成果を」「誰の責任で」「誰の権限で」行うのかを明確にし、進捗と品質を確保することを求めている。
職員の創意工夫を奨励、優秀者を表彰へ
同計画は、職員に対し「自ら考え、挑戦し、責任を負う」姿勢を奨励しており、創意的な提案や業務改善の取り組みを積極的に評価する方針である。
優れた成果を挙げた個人やチームは速やかに表彰・報奨を受ける見込みであり、士気と連帯感を高める狙いがある。
地下鉄2号線、15年越しの再始動へ
地下鉄2号線(ベンタイン〜タムルオン)プロジェクトは、総投資額約47兆8900億VND(約280億円)で2010年に承認されたが、長年にわたる手続き・用地問題により進捗が大幅に遅れてきた。
現在は2030年完成を目指しており、2025年末の着工を新たな節目として設定している。
また、市は資金調達方法を見直し、従来のODA(政府開発援助)から公共投資資金への転換を決定している。
MAURは、「60日間の集中運動を通じ、地下鉄2号線を実現に向けた確実な一歩とし、都市交通インフラ整備の象徴としたい」としている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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