チョーライ病院が緊急対応発動
ホーチミン市のチョーライ病院は、10月16日深夜に搬送された重傷患者の治療にあたり、「赤警報」体制を発動した。
患者はドンタップ省出身の男性P.T.Cさん(40歳)で、胸・背中・両手に複数の切創を負い、出血性ショックと多発外傷の状態で搬送された。右手はほぼ切断、左手は完全に切り離された状態だった。
3チームが12時間の連続手術
病院は救急、整形外科、麻酔・集中治療科の医師らを総動員し、輸血と循環安定化の後、即座に手術を開始した。
整形外科の3チームが夜通し12時間にわたって手術を実施し、両手の再接合に成功した。
整形外科のチャン・フオック・ビン医師によると、「両手の処置、洗浄、骨固定、顕微鏡下での血管・神経・腱の接合という複雑な手順を経た」と説明した。
右手は一部がつながっていたため比較的安定していたが、左手は完全切断で血行再建に難航。術中に血流が途絶し再開創する場面もあったという。
13時間後、両手とも血色が戻り、温度と脈拍が正常に回復。手術は成功裏に終わった。
退院後も順調に回復
手術から10日後に追加の植皮を行い、理学療法を続けた結果、患者は両手の機能を維持したまま11月6日に退院した。
ビン医師は「この成功は病院の連携と迅速な判断の成果」と語った。
同様の事故が相次ぐ
同院ではこの症例の1週間後にも、指・手・足の切断事故が複数発生。いずれも接合手術が行われた。
最近では整形外科で扱う外傷例が増加しており、その多くが飲酒後のトラブルによるものだという。
医師の呼びかけ:切断時の応急処置が生死を分ける
医師らは、切断事故が起きた際の初期対応の重要性を強調する。
出血を止めたうえで、切断された部位を清潔な布で包み、密閉したビニール袋に入れ、袋ごと氷水の入った容器に入れる(直接氷に触れさせない)ことが推奨される。
そして、顕微鏡下手術(マイクロサージャリー)が可能な医療機関へ速やかに搬送する必要があるという。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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