11月13日、トー・ラム書記長は中央作業代表団とともに、ドンナイ省ロンタイン社にあるロンタイン空港建設プロジェクトを訪問し、視察と現地会議を行った。
会議で発言したトー・ラム書記長は、ロンタイン空港は「新時代の国家の力強く持続的な発展と深い国際統合への渇望を象徴する国家プロジェクトである」と強調した。更に今回の会議は単に進捗を確認するだけではなく、同プロジェクトが国家および南部重点経済圏に与える 戦略的意義、投資効果、波及力 を評価する目的があるとトー・ラム書記長は述べた。
経済発展の原動力としての役割
建設省の報告および各代表の意見を聴取した後、トー・ラム書記長は、ロンタイン空港フェーズ1の総合進捗は「非常に良好」であると評価した。これにより、ベトナム企業の財務能力と自立性、そして先端的な管理技術の導入と習熟が示されており、ロンタイン空港が「グリーンかつスマートな次世代空港」へと向かっていると述べた。
書記長によれば、ロンタイン空港は単なる空港ではなく、特に南部重点経済圏にとって 国家経済・社会発展を牽引する戦略的原動力 である。その効果を最大化するため、書記長は以下の重点方針を明確に示すよう求めた。
- 国家・地域・国際レベルでの競争力向上
- 投資効果とプロジェクト管理の最適化
- 地域連携と航空サービスのエコシステム整備
また、ロンタイン空港は「既存の枠を超え、差別化し、先駆的となるべきであり、新しい航空インフラのモデルとなる必要がある」と強調した。
国際競争力を備えた空港を目指す評価基準の整備
トー・ラム書記長は、関係省庁と事業主体に対し、ロンタイン空港の国際競争力を測る評価基準の策定を指示した。特に以下の3要素を重視するとした。
- サービスの質と旅客体験向上
- 運用効率と生産性
- 地域航空ネットワークにおける接続性・ハブ機能
目標は、ロンタイン空港を 東南アジアで最も魅力的な航空ハブの一つ とし、域内主要空港と肩を並べ、さらには上回る存在とすることである。
投資効果・管理の最適化と透明性確保
トー・ラム書記長は、建設省・財務省・ベトナム空港総公社(ACV)に対し、プロジェクトの総合的な投資効果の再評価を求めた。
「ロンタイン空港に投じられる一つひとつの資本は、GDP成長、雇用、技術、人材といった国家および地域全体への波及効果をもたらさなければならない」と述べ、同時に、
- 品質管理
- 安全
- 腐敗防止
- 浪費防止
の徹底を要求した。書記長は、ロンタイン空港が「透明で効果的な“世紀のプロジェクト”」でなければならないと強調した。
地域連携・多層的なインフラ接続の整備
トー・ラム書記長は、ロンタイン空港の効果を最大化するには、交通・サービス・都市・観光・物流が 一体的かつ近代的に連携 される必要があると指摘した。
具体的には以下のインフラの促進を求めた。
- ビエンホア–ブンタウ高速道路
- ベンルック–ロンタイン高速道路
- ホーチミン市環状道路3号線・4号線
- トゥーティエム–ロンタイン鉄道(将来ホーチミン市内メトロと直結)
- 空港周辺への 旅客・物流ハブ の整備
また、空港を中心に以下のサービス・産業を包括した 航空サービス・エコシステム の構築が求められた。
- 宿泊施設・ホテル
- 会議センター・商業施設
- 医療・教育
- 整備・技術支援
- 物流拠点
- 保税区・金融サービス
これらにより、「ロンタイン・エアロトロポリス(空港都市)」として東南アジアの物流・航空ハブを形成することを目指す。
国際航空会社の誘致政策の整備
トー・ラム書記長は、政府・外務省・関連省庁および企業に対し、国際航空会社を誘致するために下記の政策を早急に整備するよう求めた。
- 競争力のある着陸料・サービス料
- 地上支援・整備・貨物中継サービスの最適化
- グローバル市場向けのプロモーション戦略の展開
これらにより、ロンタイン空港を国際航空会社の「優先的な目的地」とし、ベトナムの新たな国際ゲートウェイとする方針である。
ドンナイ省:ロンタイン空港の最大活用に向け準備完了
ドンナイ省党委書記兼国会議員団団長のブー・ホン・バン氏は、ドンナイ省はロンタイン空港とドンナイ川を「今後の2桁成長を可能にする重要な潜在力であり優位性」と位置づけ、最大限活用する準備を整えてきたと報告した。
同省はすでに多数の空港接続道路を完成させ、その他の接続道路も建設・着工を加速している。
また、ドンナイ省とホーチミン市は、以下の重要プロジェクトを共同方針として合意した。
- カットライ橋
- ドンナイ2号橋
- フーミー2号橋
- タンソンニャット空港とロンタイン空港を最速で結ぶ経路の研究
4万3,000ヘクタールの「空港都市」計画
ドンナイ省は、 4万3,000ヘクタール規模のロンタイン空港都市 の計画を策定している。
ここでは以下の産業・サービスを重点的に発展させる。
- 高度産業(半導体、航空宇宙、ITなど)
- ホテル、会議施設、商業施設、金融センター
- 物流(倉庫・運送)
- スマートシティ・エコシティ(専門家・労働者向け居住区)
- 大学教育都市
- 大規模病院群
さらに、空港周辺約7,500haを対象とした 自由貿易区(Free Trade Zone) の設立構想も進めている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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