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【災害】中部の豪雨・洪水で7人死亡、4人が行方不明

大雨により浸水したフエ市
(C)THANH NIEN

中部地域で発生した豪雨と洪水により、各地で土砂崩れが相次ぎ、7人が死亡、4人が行方不明となっている。河川の水位も急上昇しており、クアンチ省からカインホア省にかけて広範囲で浸水や土砂災害のリスクが高まっている。

各地で深刻な土砂崩れが発生

農業・環境省傘下の国家災害防止管理局は17日昼、16日夜から17日朝にかけての豪雨により、多くの深刻な土砂崩れが発生したと発表した。

カインホア省では、16日夜にカインレ峠とカインソン峠で発生した2件の土砂崩れにより、7人が死亡、1人が行方不明、19人が負傷した。また、ダナン市では土砂崩れにより3人が行方不明となっている。

300mm超の豪雨、地点によっては500〜600mm超も

16日19時から17日11時までに、クアンチ省からカインホア省にかけて150〜200mmの雨量が記録されており、場所によっては300mmを超えている。

観測地点では以下の非常に大きな雨量が報告されている:

  • ラトー水力発電所(クアンチ省):517mm
  • ビンティエン:647mm
  • ビンディエン(フエ省):587mm
  • ラオチャン水力発電所:578mm
  • ソンチャー(ダナン市):483mm
  • ソンロン(クアンガイ省):332mm
  • エアバー(ダクラク省):384mm

各地で道路が冠水し交通が寸断

クアンチ省では国道9B号線と15D号線の3か所で0.2〜0.4mの冠水が発生。省道571号線と586号線の複数の沈下橋では0.5mの冠水が確認された。

フエ市では国道49B号線の3か所で0.2〜0.5mの冠水があり、ホーチミン道路も0.4〜0.5mの冠水となった。国道49号線およびホーチミン道路の計6か所で土砂崩れが発生している。

ダナン市では国道40B号線が土砂崩れで寸断され、ナムチャーミー地域で交通が分断された。

カインホア省でも各地で局地的冠水が発生し、バックニャチャン地区やカインビン村の道路が0.2〜0.3m冠水した。一部の南北ルートの船舶は運航を一時停止している。

中部の河川が急上昇、広域浸水の恐れ

国家気象予報センターによれば、豪雨の影響で中部の河川が急速に増水している。

17日8時時点の水位は以下のとおり:

  • フエ市:フーン川(キムロン)2.71mで警戒レベル2を0.71m超過
  • ボー川(フーオック)4.96mで警戒レベル3を0.46m超過
  • ダナン市:ブーザー川(アイギア)9.07mで警戒レベル3を0.07m超過
  • トゥボン川(カウラウ)3.06mで警戒レベル2を0.06m超過
  • チャック川(チャック)5.55mで警戒レベル2を0.55m超過

今後12時間、フーン川・ボー川・ブーザー川は引き続き警戒レベル3付近まで上昇する見込みで、トゥボン川・チャック川も警戒レベル3に迫ると予測されている。広範囲で浸水、鉄砲水、土砂災害のリスクが高まっている。

今後も大雨が継続する見通し

気象予報センターは、寒気と上空の東風帯の影響により、17〜18日にかけてさらに大雨が続くと警告している。

  • クアンチー省〜ダナン市、クアンガイ省東部、ザライ省東部:200〜400mm、最大 700mm超
  • ハティン省、ダクラク省東部、カインホア省:100〜300mm、最大 400mm超
  • クアンガイ省西部〜ダクラク省:60〜120mm、最大 200mm超

中部一帯では引き続き洪水と土砂災害への厳重な警戒が必要である。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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