首脳会談で関係格上げを確認
2025年11月17日、クウェートを公式訪問中のベトナムのファム・ミン・チン首相は、首都バヤン宮殿にてシェイク・アフマド・アル=アブドラ・アル=サバーハ首相と会談した。両首脳は約50年にわたる両国協力の深化を評価し、特に貿易・投資・エネルギー・教育・労働・開発支援分野での連携を強化することで一致した。
戦略的パートナー関係の確立
両首脳は、信頼と相互理解の下で両国関係を戦略的パートナーシップへ格上げすることに合意した。今後は、高官レベルの交流を増やし、既存の協力メカニズムを活用しつつ、安全保障・サイバーセキュリティ・非伝統的安全保障分野での協力も推進する。
経済・貿易・投資の深化
経済・貿易・投資を両国関係の柱と位置付け、2030年までに両国の貿易総額を120~150億USDに拡大する目標を設定した。ベトナムはクウェートに対し、GCC向けFTA交渉の早期推進およびCEPA協議の検討を提案した。両国は、ギソン石油精製プロジェクトの協力強化を「利益共有、リスク分担」の原則で進めることで合意した。
教育・文化・人材交流の拡大
両国首脳はまた、教育・文化協力を長期的な友好の基盤と位置付け、クウェートはベトナム学生への奨学金拡充やSTEM分野教育支援を表明した。両国は、外交・公務パスポートの査証免除協定の改正や、両国文化交流イベントの実施にも合意した。
国際・地域協力の強化
地域・国際問題についても協力を確認した。国連、ASEAN、湾岸協力会議(GCC)など多国間枠組みで連携を深め、平和的解決と国際法遵守を基盤とした協調行動を推進する。クウェートは、中東における復興活動にベトナムの協力を歓迎した。
協定署名
会談終了後、両首脳は外交・公務パスポート査証免除協定修正版の署名式、およびベトナム外交アカデミーとクウェート外交研究所の覚書署名に立ち会った。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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