トー・ラム書記長がフーコック島で海軍と海上警察部隊を視察
11月20日、アンザン省フーコック特区にて、トー・ラム書記長が、中央の視察団とともに海軍第5管区(国防省所属)および海上警察第4管区を訪問し、業務状況を確認した。
この視察には、レ・ミン・フン中央組織委員長、ブイ・ティ・ミン・ホアイ中央祖国戦線委員会委員長、グエン・スアン・タン国家政治学院院長兼中央理論評議会議長、グエン・ホア・ビン常務副首相、ファン・ヴァン・ザン国防相、ルオン・タム・クアン公安相、グエン・ズイ・ゴック・ハノイ市委書記らが同行した。
南西部海域の戦略的重要性を強調
海軍第5管区での会合で、トー・ラム書記長は南西部海域が国防・安全保障において極めて重要であり、国家南方の領海・領空防衛の要であると指摘した。海域情勢は複雑化しやすく、早期発見・早期対応が求められると強調した。
また、同管区は領海・島嶼防衛だけでなく、平和で安定した環境を維持するため、潜在的リスクを遠方段階から察知し、適切に対処する使命を担うと述べた。
「祖国防衛戦略」の徹底実施を指示
トー・ラム書記長は、2023年11月24日に採択された党中央委員会決議44号「新状況における祖国防衛戦略」の徹底を指示し、以下を強調した。
- 主権・独立・領土保全の断固たる維持
- 平和的・安定的環境の確保
- 敵対勢力の動向把握と警戒の徹底
- 海上での複雑事案への冷静かつ効果的な対応
- 上級機関への適切な提案と「正しい・的確な」解決策の提示
また、地方政府や関連機関との連携強化、漁民保護、救難救助、海洋経済・漁業活動の支援の強化も求めた。
海上警察第4管区に対し「精強化・現代化」を要求
海上警察第4管区を視察したトー・ラム書記長は、領海・管轄権・海上法執行の任務が高度化していると指摘し、以下の方針を示した。
- 海上警察を「精強化・効率化・現代化」した組織へ発展
- 高度人材の確保、AIや技術革新の積極導入
- 訓練、演習、即応態勢の強化
- 伝統的・非伝統的な安全保障課題への確実な対応
- IUU(違法漁業)対策、海洋環境保護、犯罪・違法行為の徹底取り締まり
さらに、海軍・国境警備・水産資源監視など他機関との緊密な連携を指示し、漁民を「海上の主権を示す実質的な国境標」と位置づけ、その活動を支えることの重要性を述べた。
APEC2027首脳会議の絶対安全確保を強調
2027年、ベトナムはAPEC議長国を務め、フーコック島でAPEC首脳会議が開催される予定である。書記長は、関連機関・地方政府・警備部隊が 「事前・開催中・開催後を通じて絶対安全を確保する」 ための準備を今から開始するよう強く指示した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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