現在、銀行のカード発行に関するベトナム国家銀行の通達19/2016/TT-NHNN号の改訂草案にて磁気カードの発行停止が議論されており、関連機関への意見聴取が行われている。
ベトナム国家銀行によると、この新しい規制は、一部の銀行が顧客に磁気カードを発行し続けることで、2021年中の実現を目指している磁気カードからICカードへの切り換えに悪影響が出ることを懸念しての対応だ。
ベトナム国家銀行は、銀行が発行するカードを磁気からICへ切り換える業務に人員と費用を割り当て、積極的にICカードの発行に取り組めるように、銀行の新規カード発行をICカードに限定する必要があるとしている。
新しい通達は、銀行が磁気カードの発行停止に対応できる猶予期間を設けるため、2021年3月1日から有効となる見通しだ。
さらに、ベトナム国家銀行は、ベトナムで活動する小売店のICカード対応設備導入期限を、従来の2021年12月31日から1年延長した。
ベトナム国家銀行によると、この延長措置は、各銀行のICカード対応設備導入状況に合わせたものだ。
以前、ベトナム国家銀行は、2021年末までに、ベトナムの銀行カードとカード対応設備の100%をICカード対応に変換するというロードマップを設定していた。しかしCOVID-19の影響により、多くの銀行が2021年末までの完了が困難であるとして期限の延長を要望していた。
一方で、磁気カードはICカードに比べてセキュリティに問題があるため、各銀行は、カードの偽造やスキミングなどの犯罪行為を防止するためにも、早急にカードのIC化を推し進める必要がある。また、将来的には、最新のテクノロジーを駆使した非接触型の支払いに対応していくことも必要となる。
出典: 19/12/2020 – BAO TUOI TRE
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