ベトナムニュース【経済】2021年の経済成長を高く予測する理由

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スタンダードチャータード銀行は、2021年ベトナム経済は力強い回復を見せるとして、年間の経済成長率を7.8%と予測した。

この予測によると、2021年のベトナム経済は、製造業がけん引役となって、他のアジア諸国に比べて飛躍的な速度で経済回復が進むとみられている。但し、7.8%成長というスタンダードチャータード銀行の予測は、他の経済研究機関の予測と比べるとかなり楽観的な数字となっていることも事実だ。
ベトナムの2021年の経済成長率について、アジア開発銀行(ADB)は6.1%、IMFは6.5%、HSBCは7.6%と予測している。また、国内の中央経済管理研究センター(CIEM)と国立社会経済情報予測センター(NCIF)は、最善のシナリオに従った場合のベトナムの経済成長率をそれぞれ6.46%と6.72%と予測している。また現段階で、ベトナム政府は2021年の経済成長目標を6.5%に設定している。

スタンダードチャータード銀行のタイとベトナム担当専門家であるティム・リーラファーン氏は、ベトナム経済は、2020年第3四半期から回復傾向を見せていると評価したうえで、「ベトナムの回復プロセスは安定しています。ベトナムは過去10年世界で最も急速に経済成長した国の一つで、この傾向は今後も継続するとみています」と説明した。

専門家によるとベトナムは、アメリカのジョー・バイデン大統領による新政権下でも引き続き米中貿易摩擦による恩恵を享受するとみられている。これにより世界経済の回復の遅れや海外投資家のネガティブな心理状態の影響を多少受ける可能性はあるものの、ベトナムは今後も外国直接投資(FDI)が増加するとみられている。
さらに、スタンダードチャータード銀行は、ベトナムが将来的にハイテク産業の拠点を目指すのであれば、価格競争を奨励するべきだと指摘する。適切な価格競争が製品の改善につながり、グローバルサプライチェーンへの参入の原動力になるからだ。ただし実現のためには、更なる労働生産性の改善、教育訓練の強化、技術移転の促進など様々な課題の克服が必要となる。

他にも地域的な包括的経済連携協定(RCEP)によって手続きやプロセスが簡素化されれば、ベトナムの中小企業がバリューチェーンを強化するチャンスが訪れるのではないかと期待されている。そうなれば将来的には、中国、韓国、日本などの製造業は、コスト削減のために最終製造段階をベトナムをはじめとしたASEAN諸国へ移転させることを検討することになるだろう。

出典:22/01/2021 VNEXPRESS
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