6月17日、ホーチミン市では137人の感染が確認された。これは、2020年にCOVID-19が出現して以来、ホーチミン市での1日の感染者数としては過去最多の数字だ。
4月27日から発生した第4波により、ホーチミン市ではこれまでに累計1197人の感染が確認された。これはベトナム国内でバクザン省、バクニン省に次いで3番目に高い数字である。
ホーチミン市疾病予防管理センター(HCDC)によると137人の新規感染者のうち26人がゴーバップ区の教会クラスター関係者で既に隔離済みの人たちだ。残り111人のうち104人は、既に隔離された感染者の濃厚接触者で、7人はスクリーニング検査による疫学調査によって確認された感染者だ。
感染が確認された殆どのケースは、疫学調査、接触履歴追跡によって検出されたもので、既に隔離または、封鎖されたエリアである。なお、ゴーバップ区の教会クラスターに関連している14人については、4回目の検査で初めて陽性が確認されたとしている。
HCDCは、ウイルスは市民生活の中に潜んでいるとして、市民に対して社会隔離措置の規則を徹底的に順守し、不要不急の接触を極力避けるよう呼び掛けている。
病気の症状があり病院へ行く必要がある場合は、自分に感染地域へ行ったことがあるか、感染者又は、感染の疑いのある人と接触したことがあるか、咳、発熱、のどの痛み、味覚障害などの自覚症状があるかなどCOVID-19に関連する要素があるかどうかを自己分析しなければならない。もし、COVID-19関連要素がある場合は、最寄りの医療機関に連絡して指示を受ける必要がある。緊急搬送などによって入院する必要がでた場合は、病院の定めたルールに従って行動しなければならない。
症状が緊急を要しない場合は、事前にオンライン診療に登録して診察を受けるか、電話で専門の診療科に連絡して指示を受けるべきである。しかし病状が悪化する危険性もあるので、COVID-19を恐れすぎて診察を受けないという選択はしない方が良いとしている。
ベトナム保健省の特別常任部隊が、感染防止対策を指揮するために6月14日ホーチミン市に入った。保健省のグエン・チューン・ソン副大臣は、「ホーチミン市の社会隔離措置が2週間延長されたことは、挑戦であると同時にチャンスでもある。この2週間に感染対策を徹底すれば、ホーチミン市は感染を制御できるだろう」と述べた。
ベトナム保健省は、6月17日に日本から支援を受けた96万6320回分のワクチンのうち83万6000回分をホーチミン市に優先的に配分することを決めた。ホーチミン市では6月19日から1000ヶ所で、このワクチンの接種を開始する予定で、5日~7日間で接種が完了する予定となっている。
出典:17/06/2021 VNEXPRESS
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