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ベトナムエラー通信簿Vol.05
役人から戻された数十ヶ所の添削
文章の執筆はアルゴリズム?

アイクラフトJPNベトナム 西田社長

 総理大臣の演説や会見が批判の的になるのは、官僚が作った文章を読んで、自分の言葉を使っていない時です。そしてその文章は抽象的、わかりにくい、難解などと思われているようです。本当にそうでしょうか?

 弊社は2015~2019年に大阪府海外サポートデスクのベトナム担当でした。広域関西連合内の中小企業へのビジネス支援で、委託された業務は在ベトナム企業とのビジネスマッチングと、ベトナムビジネスのレポート作成。このレポートが冷や汗の連続でした。

 研究や調査の報告書など一切書いたことがない私。府庁職員から戻された添削の数々から、文章作成のルールの厳しさに初めて触れました。「見方によっては異なる見解もあるのでは?」、「数値の根拠は?」、「用語が統一してない理由は何か?」、「成長すると判断する根拠を明確に」……。

 A4用紙7枚程度のレポートに数十ヶ所の質問や確認のコメントが書かれ、最終的に受理されるまで差戻しが5回。官僚や公務員の文章は抽象的でわかりにくい? その真逆です。言葉は曖昧ではだめで定義が必要なのです。

 例えば、景気判断の言葉の選び方も慎重です。「一部に持ち直しの動きがみられる」、「緩やかに持ち直しの動きが広がりつつある」、「緩やかに持ち直しの動きが広がっている」……。言葉が慎重に区別されていて、「経済が成長している」ではレポートにならないのです。

 官僚や公務員の文章はアルゴリズム(計算方法・手順)の構築であって、ソフト開発に非常に近いことを感じた経験でした。

西田俊哉 Toshiya Nishida
アイクラフトJPNベトナム社長。生命保険会社に23年勤務の後、2005年に仲間とベンチャーキャピタル・IPO支援事業の会社を創業し、2007年に初来越。現在は会社設立、市場調査、不動産仲介、会計・税務支援などを展開。