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【健康】ホーチミン市、AZワクチンの接種間隔短縮を検討

(C)BAO LAO DONG

ホーチミン市保健局は、保健省に対してAZワクチンの1回目と2回目の接種間隔を現行の8~12週間から6週間に短縮する案を検討するように要請した。

これは、9月12日にホーチミン市保健局のグエン・フー・フン副局長が署名した文書に記載されている内容だ。ワクチン接種間隔の短縮提案は、ホーチミン市のワクチン接種スピードを加速させる効果が期待されている。

今回の保健局の提案は、ホーチミン市内の感染状況が思ったように改善しないことを受けておこなわれたものだ。これまでにホーチミン市では29万2403人の感染者が確認されている。このうち3万9296人が入院中で、人工呼吸器を装着している患者が2690人、ECMOを装着している患者が23人おり、16歳未満の感染者も2914人いる。2021年1月1日からの累計死亡者数は、1万1992人となった。

一方で9月11日までにホーチミン市は、777万6452回のワクチン接種をおこない、そのうち1回目の接種が完了した人が647万2848人(89.8%)、2回目の接種が完了した人が130万3604人(18.1%)となっている。

現在ホーチミン市は、7日間のワクチン集中接種キャンペーンの5日目を迎えており、9月15日までに1回目のワクチン接種対象者の100%接種を完了させることを目標としている。市内の各区と県では、2回目の接種時期の来た市民に対するワクチン接種を加速させている。

アストラゼネカ製ワクチンの接種期間の短縮に関して、保健省はまだ回答していない。
アストラゼネカ製ワクチンは、ベトナムで最初に認可され使用されたCOVID-19ワクチンだ。現在、ベトナムのワクチン接種戦略では、主にこのワクチンが使用されている。現在のベトナム保健省のガイドラインおよび、世界保健機関(WHO)と製造メーカーのデータによれば、アストラゼネカ製ワクチンの2回目接種間隔は8~12週間後が推奨されている。

国立衛生疫学研究所の北部免疫事務所のファン・クアン・タイ所長によると、アストラゼネカ製ワクチンの最適な接種間隔が8~12週間であることは、これまでの経過観察によって明らかになっている。この間隔でワクチンを接種すれば、感染予防率は83%、重症化予防率は90%以上まで上昇するが、8週間未満で摂取した場合、感染予防率は71%まで低下する。しかし、重症化予防効果については、それほど変化が見られない。そのため、メーカーでは1回目と2回目の接種間隔を8~12週間ではなく4~12週間と幅を持たせ、最適の免疫を獲得するまで待つのではなく、まずは重症化率を抑えるなど各地域の状況に応じて柔軟に選択することを推奨している。

2021年2月に医学誌ランセットに掲載されたイギリスの81人の科学者の研究グループによる論文によれば、アストラゼネカ製ワクチンの2回目接種を6週間未満でおこなった場合の感染予防効果は55%で、12週間以上あけた場合は81%であった。また1回目のワクチン接種から22日後には感染予防効果が76%まで上昇し、3か月間は効果が持続する。

この論文の筆頭著者であるオックスフォード大学のアンドリュー・ポーラード教授は、「ワクチンの供給数は限度があり、短期的には非常に不足する可能性があります。そのため政府は、最大公約数的な免疫効果を獲得するために確保したワクチンを効果的に使用する必要があります。ワクチン供給量が限定出来である場合、出来るだけ多くの人に1回目のワクチンを接種した方が、半分の人口に2回の接種をおこなうよりも優れた免疫効果が期待できます。」と述べている。

出典:13/09/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作