ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

ベトナムニュース【経済】ムーディーズがベトナムの信用格付けを引き上げ

(C)VTV.VN

世界最大手の信用格付け機関であるムーディーズは、ベトナムの格付けをBa3からBa2へ引き上げ、見通しを安定的とした。

9月6日、ムーディーズは、ベトナムの長期格付けをBa3からBa2に引き上げたと発表した。なお、格付けの見通しはポジティブから安定的に変更された。

ムーディーズは、ベトナムの格付けを引き上げた理由として、ベトナムの経済力が同じグループ内の他の国と比較して高まっていることを挙げている。また、外的要因によるマクロ経済ショックへの耐性も改善していると評価された。この結果は、ベトナムの経済政策の有効性が評価された結果でもある。

ムーディーズでは、サプライチェーンの変化、輸出品の多様化、国内製造業への投資誘致力による恩恵によって、ベトナムの信用格付けは将来的にも維持されると予測している。ベトナムは、RCEP、CPTPPなど多くの国際自由貿易協定への加盟と韓国、EU、イギリスとの2国間自由貿易協定の締結によって競争力が向上するとともに、付加価値の高い製品の製造によってグローバルサプライチェーンにおける地位をより強化するみられている。

今回の格付け引き上げは、合理的な貸出金利の管理、慎重な財政政策、および政府債務のポートフォーリオの改善による財政の安定化を反映したものでもある。

一方で格付けに影響を与える可能性のあるリスク要因とのバランスを反映して、見通しはポジティブから安定的に変更された。ムーディーズでは、ベトナムの経済競争力は今後も改善し続けると予測している。

しかし、ムーディーズは、国営銀行の民営化問題、国内与信の高い伸び率、不動産業界の潜在的なリスクなどが、今後問題化し、ベトナム経済に悪影響を与える可能性があると指摘している。また、地政学的な不安定性、輸入原材料の高騰、貿易相手国の経済的見通しの不安定性などが今後、ベトナムの貿易の障壁となる可能性がある。

ムーディーズは、金融政策と経営効率が改善によって企業の組織力とガバナンスが改善されれば、今後ベトナムの格付けがさらに引き上げられる可能性があるとしている。

一方でムーディーズは、金融不安が再発してインフレが進み、借り入れコストが上昇したり、国際収支に影響が出た場合、ベトナムの信用格付けは引き下げられる可能性もあるとしている。地政学的な緊張の高まりによってベトナムの原材料調達が難しくなり、輸出や外国直接投資が減少した場合、格付けにマイナスの影響をあたえる可能性もある。

5月末に別の信用格付け機関であるS&Pグローバル・レーティングもベトナムの長期信用格付けをBB+に引き上げ、見通しを安定的とした。S&Pは、ベトナム政府が国内外の移動制限を解除し、ワクチン接種率を向上させ、COVID-19の抑制政策を柔軟適用していることから、ベトナム経済は回復傾向にあると評価している。

出典:06/09/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作