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IT回りはデンジャラス Vol.14
インターネットを支える海底ケーブル
新たな2本が2024年に稼働予定

株式会社チロロネット 安藤社長

 携帯電話や無線LANでインターネットに接続していても、最終的には通信ケーブルを経由し、目的のサーバーと通信を行っています。

 日本は島国ですので、国際通信は海底ケーブルがその役割を担っています。日米間、日欧間をはじめ、韓国、ロシア、オーストラリアやアジアの国々と接続しており、その数、実に20本以上。主に千葉県や三重県、沖縄県などに設置された陸揚げ局より海に潜ります。陸揚げとはここでは、海底ケーブルを海底から地上に引き揚げる作業を意味します。

 ベトナムも以下の5本の海底ケーブルが運用されており、国外向けの通信を担っています。

 ①SMW3(South-East Asia – Middle East – Western Europe 3)、②APG(Asia Pacific Gateway)、③AAG(Asia-America Gateway)、④TGN-IA(Tata TGN-Intra Asia)、⑤AAE-1(Asia Africa Europe-1)。

 このうち、SMW3とAPGは日本とも接続されています。また、日本とは違って陸上で国境に接しているため、陸路のケーブルでも接続されています。

 昨年は、このうち4本の海底ケーブルが故障するという事態が発生しました。唯一稼動を続けたSMW3に多くの通信が集中し、イライラネットになったのも記憶に新しいかと思います。

 2024年には、アジア地域を結ぶ新たな2本の光海底ケーブル「SJC2」(Southeast Asia-Japan2 Cable)と「ADC」(Asia Direct Cable)が稼動開始予定です。いずれも日本とシンガポールを結ぶ回線で、ベトナムには支線で接続されます。

 今やなくては生活できないインターネット。その多くを海底ケーブルが担って、実は物理的に世界中とつながっているのです。ロマンですね。

安藤究真 Kyuma Ando
サーバー一筋23年。2000年に株式会社チロロネットを創業してレンタルサーバーサービスの提供を開始。2015年にチロロネットベトナムを設立。2018年からはベトナムでもサーバー・クラウドサービスを提供している。