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【社会】軍隊を志願した女性たち

(C) VNEXPRESS

大学を卒業し安定した職に就いていたにもかかわらず、23~25歳の3人の女性は、それを投げうって軍隊に入隊することを決めた。

クアンナム省クエソン県出身のグエン・ティ・ティエン・フーンさん(25歳)は、2024年にクアンナム省で軍への入隊が認められた若い女性のうちの一人だ。2月25日にフーンさんは幼いころからの夢を実現して、軍隊に入隊した。

フーンさんは父親を早くに亡くし、母親は行商人で兄はビジネスマンだが、小さいころから軍服を着ることを夢見ていた。2017年に高校を卒業するとフーンさんは陸軍士官学校を受験したが不合格だった。その後フーンさんはホーチミン市の大学に進学してマーケティングを学びながら、ハノイの軍事科学アカデミーへの入学試験に向けて勉強を続けた。しかし、わずか0.125点足りずに合格することはできなかった。

大学を卒業したフーンさんは、ホーチミン市の銀行に入社し、その後ダナンにある外資系企業に経理スタッフとして転職した。このまま夢を諦めるかと思われたが2023年にクアンナム省で女性兵士の採用枠が出たことを知ると、フーンさんは迷わず願書を提出した。「何度も失敗してきたので、願書を出したときには不安でした。入隊許可の連絡を受けたときには嬉しくて泣きそうになりました」とフーンさんは話してくれた。

フーンさんは、軍隊は勇敢さと規律を鍛え、多くの困難を乗り越えられる場所だと信じている。「私は軍隊に長期間務め、たとえどのような部署に配属されても、任務をやり遂げる覚悟です」とフーンさんは話す。

フーンさんの家から20㎞程離れた地域に住むホー・ティ・タイン・ハンさん(23歳)も軍隊への入隊に興奮している。ハンさんは、軍医である父親と同じ道に進むことに誇りを感じている。

フーンさんの家から20㎞程離れた地域に住むホー・ティ・タイン・ハンさん(23歳)も軍隊への入隊に興奮している。ハンさんは、軍医である父親と同じ道に進むことに誇りを感じている。

ハンさんは2019年に高校を卒業し、士官学校の入学試験を受けたが不合格だった。その後ハンさんはダナンにあるズイタン大学で旅行・ホテル経営学を学びながら、士官学校への受験勉強をつづけた。しかし、新型コロナの影響もあってハンさんは夢をかなえることができなかった。

2023年7月に大学を卒業したハンさんは月給800万VNDで近くのホテルに就職した。生活は安定していたが、ハンさんは軍服を着る夢をあきらめることはできなかった。今年の軍人募集に女性採用枠があることを知ったハンさんは、すぐに願書を提出した。「採用通知を受け取ったときには天にも昇る気持ちでした」とハンさんは話す。

ハンさんは、父親から学んだ高いモチベーションと規律や規則を守る精神があれば、どのような任務もやり遂げることが出来ると確信している。

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同じくクアンナム省のティエンフック県に住むチャン・ティ・チャンさん(24歳)も2021年にズイタン大学の旅行・ホテル経営学部を卒業した。地元の企業で広報スタッフとして勤務し、月給は約1000万NVDあったが、軍が女性を採用すると聞いてすぐに入隊の願書を提出した。

「私の家族はみな商売人で軍隊に入っている人は誰もいません。でも私は、軍隊は勇気、規律、規則を学び自分を成長させてくれる場所だと思い、昔から軍に入隊することを夢見てきたのです」とチャンさんは話し、自分には軍隊の任務を乗り越えるだけの体力と精神力が備わっていると確信していると述べた

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法令の規定によれば、軍が入隊希望者を募集しており、志願者が自発的に志願した場合、平時においても兵役年齢に達した女性国民は、軍へ入隊できるとされている。軍への入隊を志願する女性は18歳以上で、軍が求める専門性を有している必要がある。

2024年の軍への徴兵と入隊は一斉に実施された。各地の入隊式は2月25日から27日にかけて実施された。クアンナム省での入隊式は2月25日の午前6時に実施され、省内の18の市と県から2554人が招集されそのうち4人が女性だった。

出典:23/02/2024 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載