ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【経済】冷房設備の売れ行きが絶好調

(C) VNEXPRESS

ベトナムでは全国的に猛暑が続き、エアコンや扇風機などの冷房設備の販売がオンライン、オフラインとも急増している。

北部と南部の一部地域では摂氏41℃を記録するなど、猛烈な暑さが続いている影響で、最近冷房設備の販売市場が急激に伸びている。

先月末、1週間悩んだ末にキム・ガンさん(28歳)は、ホーチミン市ビンタイン区の自宅の2つの寝室に設置するために1500万VNDを費やして1HPのエアコン2台を購入した。

キム・ガンさんによればエアコンの販売価格は各店舗でそれほどは変わらない。現在、市場では、新しいモデルのエアコンが5~6%の割引なのに対して、型落ち品は約10%の割引が適用されている。オンラインで注文すると追加の割引があるが、それほど大きなものではない。

「今購入するのはお得ではないとわかってますが、暑すぎて買わずにいられませんでした。出来るだけ早く取り付けが出来て、対応が親切な店を選びました」とガンさんは話す。

モバイルワールドグループ(MWG)の最高経営責任者(CEO)であるドアン・バン・ヒウ・エム氏は、4月26日から28日までの3日間で4万台以上のエアコンと約2万5000台の冷風機を販売した述べた。

これより前の2024年第1四半期にMWGは、前年同期比で売上高が16%増加し、利益が43倍に達したと発表していた。SSI証券によれば、この予想以上の業績好調の理由の一つは、エアコンの売上が急増したことにある。具体的には同グループの携帯電話販売の売上高が7%増であったのに対して、エアコンの売上高は猛暑の影響で50%も増加している。

eコマースデータプラットフォームMetricの統計によれば、Shopee、Lazada、Tiki、Sendo、Tiktok Shopという5つのチャンネルにある6600軒以上の店舗で第1四半期に各種エアコン、冷風機などが3億8000万台以上販売された。

前年同期と比較して、冷房設備の売上高は約54%増加し、約1630億VNDに達した。Metricによれば、例年この分野の売上高が最も伸びるのは第2四半期だが、今年の第1四半期は3月から4月にかけての猛暑の影響により非常に高い成長を記録した。

売上高トップ10に入るオンラインショップの大半は、四半期あたり20~30億VNDの売上がある。特に大手のオンラインショップでは、100億VNDを超えているところもある。市場をリードしているのはホーチミン市に本社を置く家電販売チェーンのオンラインストアで、第四半期だけでLazadaとShopeeを通じて、前年同期比3桁の増加となる232億VNDの冷房設備を販売した。

5月に入ってホーチミン市では多少の雨が降ってはいるものの、今後も冷房設備の販売は活況が続くと予想されている。気象予報センターによれば、ホーチミン市は4月に年間最高気温のピークを迎えたが、全国的には今年の5月も平均気温は例年より1~2℃高くなり、6月も0.5~1.5℃高くなると予測されている。

5月から7月にかけて、北部、北中部、中中部、中部高原で猛暑が続くと予想されている。全国的に熱波の回数は例年を上回っている。中でも北部デルタ地帯は6~8回、タインホア省からトゥアティエン・フエ省のエリアも7~9回となっている。そのため、エアコンや冷風機などの需要が今後北部で高まることが予想されている。

「初夏の猛暑によって、エアコン、扇風機、冷風機などの需要が高まる可能性があります」とMetricの担当者は予測している。Metricによれば、販売業者はこのタイミングを生かして、様々なオプションの提供やプロモーションを実施する必要がある。

Metricは、eコマースにおいてメーカーと販売業者がセグメントごとに適切な販売チャンネルを選択することを推奨している。第1四半期には、消費者は高価なエアコンを購入する際にはLazadaを選択する傾向があった一方で、家庭用扇風機など低価格から中価格帯(150万VND以下)では、ShopeeやTikTok Shopが選ばれる傾向にあった。

そのため、効率的にビジネスをおこなうために販売業者は、Lazadaで高額商品のラインナップを増やし、ShopeeとTikTok Shopでは、20万~75万VNDの価格帯のラインナップを充実させるべきだ。

出典:2024/05/07 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載