2024年1月から9月までの外国人旅行者数が1270万人を突破し、2023年の年間外国人旅行者数の1260万人を超えた。
10月6日に観光総局が公表したデータによれば、2024年1月から9月までの外国人旅行者のうち最も多かったのは韓国からの330万人だった。2位は中国からの270万人で、この2カ国を合わせると600万人となり、1270万人の約48%を占めている。
ベトナムを訪問した外国人旅行者のトップ10には、タイ、カンボジア、ミャンマーなどASEANの近隣諸国以外に、アメリカやオーストラリアなどの遠距離の国も含まれている。
観光総局によれば、ベトナムの外国人旅行者受入れ人数回復の主要な原動力は北東アジアだ。2023年の同時期と比較して中国からは141%、台湾からは66%、韓国からは30%、日本からも30%旅行者が増加している。
東南アジア市場も順調に成長し、インドネシアが92%、フィリピンが60%、ラオスが14%、カンボジアが12%増加した。なお、タイに関しては、トップ10圏内には留まっているものの、旅行者数は14%以上減少している。
ヨーロッパの主要市場でも2024年9月までの入国者数は軒並み増加した。具体的には、イギリスが20%、フランスが28%、ドイツが23%、イタリアが55%、スペインが25%、ロシアが80%、デンマークが22%、スウェーデンが23%上昇した。これらの国は全て2023年8月15日以降、45日間のビザなし滞在が認められた国となっている。
新型コロナ後の回復度合に関して、最も著しい結果となったのはインドで、2024年9月までの入国者数は、コロナ前の2019年の同時期から300%以上増加している。東南アジアの各国も同様にコロナ前と比較してカンボジアが300%、インドネシアが171%、ラオスが155%、フィリピンが134%、シンガポールが112%の増加となった。一方で、タイとマレーシアは、コロナ前からの回復が遅れており、それぞれ87%と82%に留まっている。
北東アジアで最大の市場は韓国で、コロナ前と比較して110%回復し、台湾も147%だった。一方で中国と日本の市場はまだコロナ前の2019年の水準には回復しておらず、それぞれ68%と74%に留まっている。
ヨーロッパでは、コロナ前と比較してスペインが103%、イタリアが120%、ドイツが107%、イギリスとフランスがほぼ100%となり、ほぼコロナ前の水準まで回復している。アメリカはコロナ前の2019年と比べて102%となり、オーストラリアは122%だった。
観光総局によれば、2024年1月から9月までのベトナムへの外国人旅行者数は順調に伸びており、殆どの国がコロナ前と同水準まで回復し、一部の国では、コロナ前と比べて大幅に増加している。観光総局では、現在の勢いが続けば、2024年の年間外国人旅行者数は、目標の1700~1800万人を達成できる見込みだとしている。
出典:2024/10/0 VNEXPRESS提供
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