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ベトナムニュース【経済】ホーチミン市内の121軒のガソリンスタンドが営業停止

(C) VNEXPRESS

10月10日の午後時点で、ホーチミン市市内のガソリンスタンド550軒中121軒がガソリン不足となり、多くの場所で購入希望登録が実施されたが、未だ供給は進んでいない。

これは、10月10日の午後にホーチミン市市場管理局が発表した内容だ。現在、ホーチミン市内にはガソリンの輸入卸売企業15社、ガソリン販売業者60社、ガソリンスタンド550軒が存在する。

ホーチミン市市場管理局によると、現在ホーチミン市内のガソリンスタンド全体の約20%あたる121店がガソリン不足に陥っている。ガソリンが供給できないガソリンスタンドは、ビンチャン県(8軒)、ビンタン区(15軒)、トゥードゥック市(21軒)などホーチミン市郊外に集中しており、その殆どが中小規模店だ。

10月10日の朝に開かれた国会常任委員会でも、当局のガソリン価格調整政策が現実に即していないとの意見が出された。経済委員会のブー・ホン・タイン委員長は、現在の状況に関する報告書は、国民のガソリン価格調整政策に対する不満を十分には反映していないと言及した。

「一部のガソリンスタンドは、営業すればするほど損失が大きくなるために閉鎖せざるをえず市民生活に影響が出ています。また、他の店舗でも一人あたり5万ドンまでに制限してガソリンを販売せざるをえなくなっています。」とタイン委員長は問題点を指摘し、報告書にこのような状況を反映すべきだと主張した。

10月10日の夜に商工省は、ホーチミン市、アンザン省、ドンタップ省、ビンズン省など一部の地域でガソリン不足が発生し、一部のガソリンスタンドが閉鎖されていることを認めた。しかし、商工省では、今回の件について、全国に1万7000軒以上あるガソリンスタンドのうち僅か100軒程度の閉鎖であり、全国的な問題ではないと主張した。

ホーチミン市で33軒の直営ガソリンスタンド、12軒の代理店、7軒のフランチャイズ店を運営するCOMECO社もここ数日で、仕入れが難しくなっている。同社は、Saigon Petro社からガソリンを仕入れているが、最近は在庫不足に陥っている。

商工省によるとCOMECO社は、事業活動継続のために10月9日に100~110㎥のガソリンをPVOILから仕入れており、10月10日にさらに50㎥のガソリンと100㎥の灯油を仕入れている。また、今後数日以内にCOMECOは、系列店の営業維持のために1000㎥のガソリンをPVOILから仕入れることが出来る見込みだ。

同様にホーチミン市で17軒の直営店と36軒の代理店を経営するカンゾートレーディング社もガソリンを仕入れていたXuyen Viet Oil社が1.5か月間の営業停止となったために、在庫が不足するようになった。これをうけて商工省は、ナムソンハウ社に対して、カンゾートレーディング社に350㎥のガソリンを提供するように指示した。今日になってカンゾートレーディング社は、ようやく4㎥のガソリンを仕入れることができた。

PVOILのカオ・ホアイ・ズーン会長は、10月に同社が市場に供給したガソリンは計画より16%も増加していると述べた。ホーチミン市でもPVOILは、各販売店に計画より35%も多いガソリンを供給している。

ズーン会長によるとこの2日間でホーチミン市内の多くのガソリンスタンドが閉鎖されたため、PVOILのガソリンスタンドに通常の3倍の客が押し寄せ、販売活動に大きな圧力がかかっている。以前の平均売上と比べてガソリンが60%、ディーゼルオイルが25%上昇しており、継続的に商品を仕入れても、顧客からの急激な需要の増加に対応しきれないケースも出ている。

10月10日の午後にVnExpressが実施した調査では、ガソリンの供給不足は続いており、在庫切れのガソリンスタンドの数は増え続けている。ゴーバップ区のファン・バン・チィエウ通りのガソリンスタンドでは、13時から在庫切れの看板を掲示して販売を中止した。

さらに半径1キロ圏内のグエン・オアイン通りにある3軒のガソリンスタンドも販売を停止した。多くの市民がガソリンを求めてこのガソリンスタンドに立ち寄るが、従業員は手を振ってガソリン切れでいつ入荷するかわからないというサインを送った。12区、ビンチャン県、タンビン区のガソリンスタンドも昨日からガソリンが底をつき、現在まで営業を再開できていない。

ドンタップ省では10月10日時点で、公表されている以外にも多くのガソリンスタンドが閉鎖され、他のガソリンスタンドも販売量を制限して販売を継続している。

アンザン省からドンタップ省へ向かうレンタカーのオーナーであるチャン・バン・ホアンさんは、6軒目のガソリンスタンドでようやく給油ができたと話す。「これほどガソリンの購入が難しくなったのは初めてのことです。」とホアンさんは話す。

ドンタップ省カオラン市のファン・フー・ラウ通りには4軒のガソリンスタンドがあり、そのうち2軒が在庫切れとなっている。営業を続けているPetrolimexのガソリンスタンドには多くの市民が詰めかけている。このガソリンスタンドの従業員によると日中3台のタンクローリー(1万6000リットル)でガソリンを仕入れて販売を継続したが、これは通常の3~4倍の仕入れ量にあたる。

「今朝、ガソリンスタンドのスタッフが少し休憩すると、長時間待たされているお客さんから叱られました。」とこの従業員は話す。多くの市民がガソリンの供給不足に不安を抱いていたため、ガソリンを求める市民の列は深夜まで続いた。中にはガソリンを余分に購入するため容器を持参する人まで現れた。サデック市からラップボー県に向かうルートでも4軒のガソリンスタンドが営業を停止していた。

ドンタップ省で2軒のガソリンスタンドを経営するフイン・ミン・ニュットさんは、約1ヶ月の事業休止を申請した。明日以降ガソリンの価格が上昇する可能性があると聞いても、ニュットさんは販売を継続するつもりはないと語った。

ドンタップ省商工局によると当局のガソリン販売価格の管理は不十分であり、発表される価格は市場動向を反映していないため、ガソリン販売事業に混乱が生じている。

これよりまえ、ホーチミン市の石油関連企業36社が、これまでの商工省と財務省によるガソリン価格管理方法には問題があり、企業活動を阻害し、市場を不安定にしているとの意見書を首相に提出した。もし、今後も需要と供給の法則に反する管理方法の運用が続けば、市場はさらに不安定になると各企業は指摘している。

出典:10/10/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作