ベトナムのブイ・タイン・ソン副首相兼外務大臣は、2月17日にウクライナのアンドリー・シビハ外務大臣と電話会談をおこなった。
ベトナムとウクライナの友好関係を強調
今回の電話会談はウクライナ側の要請を受けて実施されたもので、シビハ外相は、ウクライナはベトナムとの友好関係と協力関係を重要視していると強調し、ウクライナ紛争におけるベトナムの立場に理解を示した。
ウクライナ側の提案により実施されたこの電話会談で、シビハ外相はウクライナがベトナムとの友好関係と協力を重視していることを強調し、ロシア・ウクライナ紛争に関するベトナムの立場を歓迎すると述べた。
ベトナム外務省によれば、ブイ・タイン・ソン外相は、シビハ外相に対してベトナムはロシアとウクライナの双方と友好な関係を保っており、ロシアとウクライナの紛争において一貫してバランスの取れた客観的な立場を維持していると説明した。
ソン外相はまた、全ての国家紛争は国際法の基本原則と国連憲章に基づいて平和的に解決されるべきであり、ベトナムは国際社会の仲介努力を支持し、関係各国が関与する持続可能な平和的解決手段を模索するために、積極的に協力する用意があると述べた。
外交関係の強化へ
今回の会談で両国外相は、今後も両国の接触を維持し、各レベルの代表団の交流を維持することで合意した。また、早期に外務次官級の政治協議をおこなうことでも合意した。
ベトナムは、2019年に第2回米朝首脳会談の開催場所に選ばれ、国際社会から高い注目と評価を受けた実績がある。
ウクライナのシビハ外相は2月17日の夜にXに「ベトナムのブイ・タイン・ソン外務大臣と電話会談をおこない、両国関係の潜在的発展性及び、ハイレベル会合強化の必要性について話し合った。我々は、包括的で公正かつ持続可能な平和のための国際的な支持強化について努力を続ける」と投稿した。
ベトナムは、ロシア、ウクライナ、アメリカの3カ国すべてと友好関係を構築している。昨年、ファン・ミン・チン首相は、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の双方と個別に会談をおこなっており、国際社会でも貴重な立ち位置を築いている。
報道によれば今年1月にスイスでゼレンスキー大統領と会談した際に、ファン・ミン・チン首相は、ロシアとウクライナの紛争に対するベトナムのバランスの取れた客観的かつ一貫した立場を改めて強調したとされている。
ベトナム政府の電子版によると、今年1月にスイスでゼレンスキー大統領と会談した際、ファム・ミン・チン首相はロシア・ウクライナ紛争に対するベトナムの中立で客観的かつ一貫した立場を改めて強調した。また、その際にチン首相はベトナムはロシアとウクライナの紛争解決に向けた努力に協力し、平和に向けた交渉の場所を提供する用意があると述べている。
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