4月10日夜に行われたAFC U17 アジアカップグループステージ最終戦でベトナム代表はUAEと対戦し1-1の引き分けとなり、決勝トーナメント進出を逃した。
U17ベトナム代表は後半の87分まで1-0でリードしており、このまま勝利すればグループBを首位で追加できるはずだったが、あと一歩及ばなかった。
U-17 W杯まであと一歩
試合はサウジアラビアのキングファハドスタジアムで行われ、ベトナム代表の選手たちは果敢に挑んだものの厚い壁に跳ね返される形となった。前半はベトナムが主導権を握り組織的な攻撃を展開した。前半25分までのボール支配率はベトナムが70%を記録しており、何度も得点機を迎えたが得点にはなかなか至らなかったが、前半23分ついにズイ・カン選手が先制ゴールを決め、U-17W杯出場に大きく前進した。
対するUAE代表は、前半は精彩を欠き、初めてシュートを撃ったのも前半30分ごろで、そのシュートも枠から外れていた。しかし、1点を先制されたことで火が付いたのか後半に入ってからはUAE代表の反撃が始まった。ベトナムはUAEの攻撃を何とかしのいでいたが、ついに後半87分にヘディングシュートで同点ゴールを決められた。
試合はそのまま1-1で終了し、U17ベトナム代表のW杯出場の夢はかなわなかった。
残酷な結末
実は、同時刻に行われたグループBの日本対オーストラリア戦は、オーストラリアが3-2で日本を下しており、もしベトナムが勝利していれば勝ち点5でグループBを首位で通過することができたはずだった。しかし、結果的にベトナム代表はUAE代表と引き分けに終わり、勝ち点3でグループ最下位に沈むことになった。
今回、ベトナム代表は、様々な年代を通じて最もW杯出場に近づいたといえるが、惜しくも出場を逃す結果となった。
2025 FIFA U-17 W杯は、2025年11月にカタールで開催される。出場チーム数がこれまでの24チームから48チームに拡大され、AFC U17アジアカップの予選グループを突破した8か国の代表が出場できることになっていた。つまりUAE代表との試合に勝利していれば、U-17ベトナム代表は悲願のW杯出場を決められていた。
試合終了のホイッスルが鳴ると、多くのベトナム代表選手がピッチ上で涙を見せた。選手たちの悔しさは想像に余りあるが、ベトナム代表がU-17W杯出場まであと一歩と迫ったことは、ベトナムサッカー界の未来を切り開く一歩だった。U-17ベトナム代表選手たちは、アジアの強豪国と互角の戦いを見せており、ベトナムサッカー界に明るい未来を感じさせた。
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