ベトナム南部を中心に全国で記録的な猛暑が続いており、気温は一部地域で40度に迫る勢いだ。現地の気象機関によれば、この高温傾向は4月24日頃まで続く見通しで、熱中症や火災のリスクが高まっている。
東南部で体感温度40度超も 各地で観測される異常高温
南部水文気象センターの発表によると、現在ベトナムは西側の熱帯低気圧と、上空を覆う亜熱帯高気圧の影響を受けており、これにより大気の安定と日射の強化が進んでいる。
ドンナイ省チーアンでは、最高気温が37.5度に達し、ホーチミン市やビンズオン省、ビンフオック省、タイニン省などでも37度前後を記録しており、南部全体にわたって36度を超える猛暑日が続いている。
気象専門家は「直射日光を受ける屋外では、体感温度が実際の気温より2〜4度高くなることもある」と警告しており、体感温度が40度を超えるような場所も少なくないという。
北部〜中部でも猛暑続く 一部地域では39度台を観測
南部に限らず、北部および中部高原地域でも異常な高温が広がっている。21日には、ソンラ省フーイエンで39.4度、ホアビン省で39.5度、カオバン省で39.1度を記録したほか、ザーライ省でも38.3度に達するなど、多くの地域で平年を大幅に上回る暑さとなっている。
今後もタインホア省からフーイエン省にかけて、35〜38度の気温が続く見込みで、場所によってはさらなる気温上昇の可能性もある。
熱中症や火災リスクに要警戒 25日以降は局地的に雨も
4月22日以降、南部の一部ではにわか雨や雷雨の可能性があると予測されており、25日から27日にかけては季節の変わり目による降雨が増加する見込みだ。
雷雨時には、落雷や突風、ひょう、竜巻のリスクもあり、注意が必要だ。また、湿度の低下と電力使用量の急増が重なることで、住宅火災や山火事のリスクも高まっている。
現地当局や専門家は、水分補給や外出の自粛、屋内での適切な冷房利用などの熱中症対策を呼びかけており、高齢者や子どもへの注意も強調している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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