米国の誠意と約束履行を評価
5月6日午後、ファム・ミン・チン首相は、米国との貿易交渉に向けた準備に関する会議を政府常任委員会および関係各省庁と共に開催した。
首相は、米国側がこれまでの首脳会談や二国間接触での合意に基づき、具体的な貿易交渉の日程を提示したことを評価し、「これは誠意の現れだ」と述べた。
冷静かつ積極的な対応を指示
チン首相は、「限られた時間の中で多くの課題があるが、冷静に、明確な姿勢と建設的な態度で臨むべきだ」と強調した。
陳首相は、「交渉の目的は、ベトナムの核心的利益や正当な権利を守ることであり、同時に米国側の合理的な要求にも応えるべきだ」と述べ、交渉の過程では、米国側からの提案に対して迅速かつ前向きに対応するよう指示した。
技術製品の輸入拡大と持続的な貿易バランスを模索
また、交渉準備については、ベトナムの立場や条件、国際条約などに基づき、柔軟かつ明確な交渉方針を策定するようにと指示した。
米国からの技術製品や主要輸出品の輸入を強化することで、持続可能な貿易バランスの確保を目指すことにも言及した。
米企業の投資円滑化にも対応
地方自治体に対しては、バリア・ブンタウ省やフンイエン省における米企業の投資案件について、行政手続きの迅速化と米側の懸念事項の解消を求めた。
また、ベトナム商工省は貿易戦略管理に関する法令案を提出しており、首相は関係機関に対し、米国の高度技術製品の輸入促進に資する内容とするように協議を急ぐよう指示した。
税務対応も加速、初回交渉は5月7日
財務省には、米国企業を含むすべての企業に対するVAT還付の迅速化を指示した。また、税関連問題の解決や、消費者利益を確保する関税の調整に関する米国との協議の必要性にも触れた。
なお、ベトナムは米国が優先交渉相手として選んだ6か国の一つであり、米国が対ベトナムに課した相互関税に関して、5月7日に初回の貿易交渉が行われる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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