戦勝80周年式典に出席へ
ベトナムのトー・ラム書記長は、アゼルバイジャンの公式訪問を成功させた後、現地時間5月8日夕方にモスクワの空港に到着した。トー・ラム書記長は、プーチン大統領の招待に応じて5月8日から11日にかけてロシアを公式訪問し、ロシア戦勝80周年記念式典に出席する予定だ。
空港に到着したトー・ラム書記長を出迎えたのは、ドミトリー・チェルヌシェンコ副首相、外務省関係者、在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使などで、トーラム書記長は、その後、ミハイル・ミシュスチン首相と会談し、プーチン大統領主催の歓迎晩餐会にも出席した。
両国関係を新たな高みに
戦略的パートナーシップの強化を目指す
今回のトー・ラム書記長のロシア公式訪問は、旧ソ連時代から続くベトナムとロシアの友好関係に対するベトナムの尊敬と感謝を示すものであり、ナチズムとの戦いで犠牲となった人々への敬意を示すものでもある。
ベトナムはこの機会を通じて、両国の政治的信頼関係のさらなる強化を目指しており、従来の協力分野に加え、新たな分野でも連携を拡大させたい考えだ。公式訪問期間中にトー・ラム書記長は、複数のロシア高官と会談を実施し、両国の戦略的方向性をさらに明確にし、推進させたい意向だ。
多角的協力体制の深化
貿易、教育、科学など広範囲に展開
ベトナムのブイ・タイン・ソン外務大臣は、今回のロシア訪問に際してロシアメディアの取材を受け、「ベトナムとロシアの関係は75年間に及ぶ歴史と信頼に支えられた貴重な財産であり、友好と互恵の模範となるものです」と答えた。
越露両国は、政治・外交面だけでなく、経済、教育、科学分野など様々な分野で協力関係を深めている。2024年の両国の貿易総額は45.8億USDに達しており、ロシアからベトナムへの投資は、プロジェクト件数が199件、投資総額が9.9億USDとなっている。一方ベトナムからロシアへの投資はプロジェクト件数は16件だが、総投資額は16億USDに達している。教育面でも、旧ソ連時代から現在までに約4万人のベトナム人留学生がロシアで高度な専門性を学んでおり、現在も5000人以上のベトナム人留学生がロシアに留学している。
また、科学技術分野でも、原子力科学技術研究センターの建設プロジェクトや熱帯センターでの共同研究において成果を上げており、ハノイ、ホーチミン市などとモスクワ、サンクトペテルブルクなど約20の都市間で姉妹都市などの関係が構築されている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
国際関連ニュース
【国際】チン首相がプーチン大統領と会談
【国際】ファム・ミン・チン首相がロシアのラブロフ外相と会談
【国際】ロシアの副首相、ベトナムをASEANで最重要国と評価