Acecookベトナム、30周年で世界展開と脱即席麺戦略を発表
即席麺ブランド「Hảo Hảo(ハオハオ)」で知られるAcecookベトナムは、ベトナムでの販売初日となる1995年7月7日から30周年を迎えるにあたり、新たな成長戦略「Cook Happiness Through Innovation – 変革で広がる幸せ」を発表した。今後の同社は、「持続可能な総合食品企業」としてのグローバル展開を強化する方針だ。
エースコックベトナムは、今回の成長戦略において「総合食品」の提供を単なる製品カテゴリの拡大にとどめず、「即席麺製造の30年にわたる技術」、「業界をけん引するブランド力」、「全国16万ヶ所の流通網」という3つの強みを生かし、食のエコシステムを構築していくという。
同社の金田社長は、「食の多様化に対応するべく、簡便で栄養価が高く、信頼できる商品を通じて、ベトナムの消費者のウェルビーイングに貢献したい」と語った。今後は、インスタント調味料、レトルト食品、代替食などにも事業領域を拡大する。
同社は2025年から2030年にかけて、製造インフラの拡充とデジタル化、サプライチェーンの最適化、そして環境に優しいスマート工場の構築を進める。これにより生産効率と環境配慮の両立を図る。
製品開発では「栄養価」「利便性」「感情価値」の3軸を掲げ、簡易調味料、レトルト食品、主食代用スナックなどの開発に注力する。さらに、消費者の嗜好に応えるべく、日本の技術とローカルの味を融合させた革新的な製品開発を推進するという。
グローバル戦略としては、2024年に2億3900万食以上を輸出(前年比+23%)しており、今後は北米、欧州、アジア市場への展開を強化する予定だ。パッケージやフレーバーも現地の嗜好に最適化していく。
また、同社は「持続可能な成長」を掲げ、2030年までにバイオマス燃料の導入率を80%へと拡大する目標を掲げている。また、環境負荷を抑えるために、すでにカップ麺の約90%で紙製パッケージを導入済みだ。
エースコックベトナムは、新戦略により「即席麺メーカー」の枠を超え、人と社会の幸せを創造する未来志向の企業像を確立しようとしている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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