地方自治体の統合によって新たに誕生したホーチミン市“ビンズン街区”は、現在ベトナムで最も多くの工業団地を抱える行政単位として注目を集めている。この地域内には、稼働中の工業団地が7カ所存在し、産業の一大拠点となっている。
新ホーチミン市ビンズオン街区は、旧ビンズン省に属していたトゥザウモット市のホアフー、フーミー、フータンの各エリアと、旧タンウェン市のフーチャイン街区を統合する形で新設されており、面積は約58.16km²、人口は約10万7,576人にのぼる。
稼働中の主な工業団地は以下の通り:
- ダイダン工業団地(274ha、2005年設立)
- ソンタイン3工業団地(533ha、2008年設立)
- キムフイ工業団地(213ha、2006年設立)
- VSIP2工業団地(345ha、2006年設立)
- ドンアン2工業団地(158ha、2006年設立)
- フータン工業団地(107ha、2006年設立)
- メープルツリー工業団地(約75ha、2008年設立)
ビンズン街区という地名の由来
ビンズンという地名は300年以上の歴史があり、初めてこの名が歴史上に登場したのは1692年に阮有景(グエン・フー・カン)による南部行政再編の時だった。当時、サイゴン(現ホーチミン市)とともに「タンビン」「ビンズン」の名称が行政区分に使用された。
その後、1997年には旧ソンベー省がビンズン省とビンフック省に分割され、旧ビンズン省が成立した。
「新しい都市ビンズン街区」の今後
ビンズン街区の党委員会書記であるグエン・バン・ドン氏は、「この地名は市民にとって親しみやすく象徴的であり、経済発展を遂げたこの地の誇りでもある」と語る。
さらに、「ビンズン街区は、戦略的な位置にあり、強固な産業基盤と発展の勢いを背景に、将来的に南部経済圏の先導役となる潜在力を秘めている」とし、都市開発・サービスの向上にも注力する方針を示した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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