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【社会】集合住宅火災を受け、“虎の檻”を撤去

通称虎の檻と呼ばれる鉄格子の撤去作業風景
(C)TUOI TRE

安全確保のため、地元政府が強制撤去を要請

2025年7月6日深夜に発生し、8人の命を奪った火災の影響を受け、ホーチミン市フートーホア街区にあるドックラップ集合住宅では、住民による“鉄格子”(通称”虎の檻”)や廊下の違法建築物の撤去作業が進んでいる。

7月9日朝、複数の世帯がベランダに取り付けていた鉄格子や廊下を塞ぐように設置された柵や構造物の解体作業を工事業者に依頼し、自主的に撤去を行った。
これらの構造物は居住スペースの拡張や防犯を目的に設置されていたが、火災時には避難経路を塞ぐ要因となる。

火災後の行政指導で”虎の檻”撤去を促進

今回の火災を受けて、地元当局は全住民に対し、ベランダの鉄格子および廊下の不法占拠部分の撤去を要請した。
フートーホア地区人民委員会の代表者によれば、「7月10日までに、すべての違法建築部分を解体し、団地本来の構造に戻すこと」が指示されたという。

住民の1人は、「この火災後、地元の検査機関がすぐに現地確認を行い、避難の妨げとなる構造物の撤去を求めてきました。安全のため当然の措置だと思います」と語った。

火災原因は違法電気配線、避難経路なしの構造も問題視

ホーチミン市公安局による初期調査によれば、火災は地上階の020号室の電気配線のショートが原因とみられており、出火地点はこの部屋と隣接する019号室の前方部分であった。なお、両室において死者8名が発生している。

ドックラップ集合住宅は2008年に建設され、地上5階建のA棟・B棟から構成されている。全体で約110戸が存在し、1戸あたりの面積は45~60m²となっている。
当初設計では地上階の部屋に避難経路がなかったことも、今回の火災において被害を拡大させた要因と見られている。

また、住民がベランダに設置した“虎の檻”も、上階からの避難を妨げる要因として問題視されており、行政は今後の再発防止に向けた徹底的な見直しを進めている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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