ホーチミン市人民委員会のブイ・スアン・クオン副主席は7月7日、環状道路3号線の一部であるニョンチャック橋とホーチミン市〜ロンタイン〜ザウザイ高速道路(CT01)を接続するXL1工区の進捗を現地で確認した。
この工区(全長約2.7km)は、総投資額が2兆1,000億ドンを超えており、現在までに53.7%の工事が完了し、第2期で始まった6工区の中で最も進捗が早いとされている。
ホーチミン市交通工事投資建設プロジェクト管理委員会(通称:交通管理委員会)によると、2026年のテト(旧正月)前の開通を目指して、各工区で工事を急ピッチで進めている。すでに分岐橋Aはコンクリート工事が完了。約400mの主線およびD・E支線では、路床の敷設工事が50%進んでおり、8月15日までにはアスファルト舗装を終える予定だという。
注目されるのは、仮設道路の整備。全長約200m、幅10〜11m、砕石舗装の片側1車線で双方向通行が可能となる計画だ。ドンナイ省側からは、ニョンチャック橋を渡ったのち約900m進み、右折して仮設道路を経由し料金所を通って高速道路に接続する。逆方向の車線も同様のルートが設定される。
ブイ副主席は「8月19日の第1段階での通行開始、9月末までの本格接続に向け、すべての関係者が努力を重ねている。現在、プロジェクトに関する主な障害は解消されており、あとは施工能力と進捗管理が問われている」と述べた。
副主席はまた、「2025年12月31日までに、トゥードゥック区側の高架橋(約15km)を含む区間の通行開始を完了させるよう求めている」とし、スケジュール厳守の重要性を強調した。
ニョンチャック橋、接続未完成で“開通待ち”の懸念も
なお、ニョンチャック橋自体は建設が順調に進んでおり、2025年8月の完成が見込まれている。しかし、橋の両端をつなぐインターチェンジ(IC)の整備が遅れていることから、橋が完成しても実際の運用ができないリスクが浮上している。
当初は今年4月に一部開通予定だったが、6月へ延期され、さらに9月末までの延期が決まった。主な理由は悪天候と長引く雨で、工事スケジュールに影響が出ているという。
交通管理委員会は、9つの工区チームと30台近い重機を投入し、遅れの挽回に取り組んでいる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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