丸紅がベトナムで投資拡大へ チン首相「全面支援」で戦略拠点化を加速
2025年7月14日午後、ファン・ミン・チン首相は、来訪した日本の大手総合商社丸紅の大本 晶之社長と会談し、同社のベトナムへの新たな投資計画を歓迎した。
丸紅はこれまでに、計11基・4,000MWの火力発電所をベトナムに建設しており、その中には「ギーソン2石炭火力発電所」(1,200MW)プロジェクトが含まれている。また、その他にも、食品加工や繊維業など、幅広い分野に投資している。
今回の会談で大本社長は、今後のベトナムでの事業拡大計画として「オーモンIIガス火力発電所」や「クアンニンLNG火力発電所」、さらには風力・太陽光などの再生可能エネルギー事業、農産物加工工場、ハノイやホーチミン市でのスマートシティ開発構想などを明らかにした。
ファン・ミン・チン首相は、丸紅の計画を高く評価し、「ベトナム政府は引き続き、日本企業をはじめとする外国企業の投資活動が円滑かつ効果的に行われるよう、あらゆる支援を惜しまない」と強調した。
首相はまた、丸紅に対しベトナムを戦略的拠点と見なし、近隣ASEAN諸国への電力輸出を視野に入れた長期的な投資を検討するよう提案した。さらに、ベトナム産石炭の輸出拡大、日本への販売に向けた協力も呼びかけた。
最後にチン首相は、インスタントラーメン、菓子類、医薬品などの製造工場をベトナム国内に設置し、内需・輸出の両面で経済効果を創出することも提案した。
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ベトナム進出支援LAI VIEN