風速レベル10〜11の暴風と局地的豪雨に警戒呼びかけ
ハノイで22日に風速8級の突風も
北部気象予報センターのグエン・バン・ヒエップ副所長は、2025年7月21日夜に開かれた記者会見において、台風ウィパー(ベトナムでの台風番号:第3号)の影響により、22日昼から午後にかけてハノイでは風速レベルが5〜6、突風レベルが7〜8に達する見込みであると発表した。
特に、高層ビル周辺ではビル風による風速増加が観測されやすく、住民は十分な注意が必要であると警告した。風の強さは雷雨の発生により局地的に強まる可能性もある。
降雨量は最大300mm、都市部では浸水の恐れ
ヒエップ氏によると、今後3日間でのハノイの総降水量は平均100〜200mmとなり、局所的には300mmを超える可能性がある。
これにより、都市部や低地での冠水・浸水リスクが高まっており、特に市街地の道路や住宅地では0.2〜0.5m、場所によっては0.5mを超える浸水が最大1時間程度続くおそれがあるという。
小河川で洪水・土砂災害も
河川については、ハノイ市内を流れるブイ川、ティック川、カーロー川などで警戒水位レベル1〜2に達する可能性があり、洪水や土砂災害の恐れがある。
一方で、ハノイを流れる主要河川であるダー川、紅河(ホン河)、ドゥオン川では水位は警戒レベルを下回る見込みとされている。
台風ウィパーの進路と現地の風状況
21日19時時点での情報によれば、台風の中心はクアンニン省から約90km、ハイフォン市から約210kmの海上にあり、中心付近の最大風速はレベル9〜10(75〜102km/h)、瞬間最大風速はレベル13に達している。
すでにバックロンビー島では風速レベル8(瞬間最大風速レベル10)、コートー島とカットバ島では風速レベル6(瞬間最大風速レベル8)、モンカイ市では風速レベル6の強風が観測されている。
22日朝にかけてさらに勢力強め上陸へ
台風ウィパーは21日深夜から22日朝にかけて西南西方向に時速10〜15kmで進行し、勢力をさらに強める見込みである。
22日午前7時には台風の中心がクアンニン省〜ニンビン省の沿岸に接近し、最大風速はレベル10〜11(89〜117km/h)、瞬間最大風速はレベル14に達する可能性がある。
その後、同日午後までにハイフォン市からタインホア省北部の内陸部に上陸し、勢力を落としながら進むと予測されている。
内陸部にも強風広がる見込み
ハノイ市を含むハイフォン、フンイエン、バクニン、ニンビン、タインホア各省では、22日にかけて風速レベル6、瞬間最大風速レベル7〜8の強風が吹く恐れがある。
また、21日夜から沿岸地域(クアンニン省〜ゲアン省)でも風速レベル7〜9、中心付近ではレベル10〜11(瞬間最大風速レベル14)に達する強風に注意が必要である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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