ホーチミン市では、電動バイクドライバー向けの充電サービス付き休憩所が進化を遂げている。中でも注目されているのが、たった2万ドン(約120円)で多彩なサービスが利用できる“5つ星充電所”だ。
朝の休憩中にこの充電所を訪れたのは、配車アプリのバイクドライバー、チュン・カク・デーさん(44歳)。仮眠用のベッドで約1時間休んだ後、顔を洗い、無料で提供される冷たいお茶を飲みながら再びアプリを立ち上げ、午前中の第2ラウンドの仕事へと出発した。
「たった2万ドンの充電代で、涼しくて清潔な場所で休めるなんて、ありがたい」とデーさんは語る。
カフェ×充電ステーションのハイブリッド型モデル
このような充電ステーションは、市内のカフェを拠点に急増中だ。飲み物や軽食とセットでの提供に加え、休憩スペースや洗濯サービスまでも無料で提供している店舗もある。
デーさんが訪れたのは、トゥードゥック街区の路地内にある充電ステーション。彼は「ここで体もバッテリーもリフレッシュできる」と話す。
システム充実の店舗運営と料金体系
店舗オーナーのブイ・ヴァン・コイさん(33歳)は、ホーチミン市内に30以上の拠点を持つオーナーからフランチャイズとして1ヶ月半前に開業。1日平均50回、週末には80回もの充電が行われている。
充電料金は、バッテリー残量50%以上の車両が2万ドン、50%未満が3万ドン。冷たいお茶、シャワー、扇風機付きのベッドでの仮眠、洗濯・物干しスペースなどが無料で提供される。
冷房付き個室での休憩も5,000ドンでOK
さらに、5,000ドンを追加すれば冷房付きの個室ベッドルームも利用可能。ただし、利用者は少ない。「節約したい人が多く、エアコンが苦手な人もいる」とコイさんは語る。
また、月単位での宿泊サービスも展開しており、初月は150万ドン、2ヶ月目以降は200万ドン。電動バイクの夜間充電も可能で、日中はガソリンバイクで帰宅し、翌朝に電動バイクで出勤するドライバーも多いという。
新しい形の「エネルギーチャージ」がライダーの生活を変える
このような充電カフェは、単なるエネルギー補給にとどまらず、ライダーたちの生活そのものに快適さをもたらす存在となりつつある。働く人々を支える、新しい都市型サービスとして、今後のさらなる展開が期待される。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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