運用開始から1か月、基本的に円滑に機能
7月28日午後、ファン・ミン・チン首相は、各省庁の内部組織再編および「地方行政2層構造モデル」体制の1か月間の運用状況についての評価会議を主宰した。
チン首相によれば、半年間にわたる政治体制全体の再編により、各省庁・政府機関は秩序立って機能し、政治的任務の遂行にも対応している。ただし、一部の機関では依然として組織の肥大化が指摘されている。
地方行政2層構造モデルについては、導入から1か月について「基本的に円滑かつ継続的に運用されている」と評価した。一方で、土地管理、行政手続き、学校・病院運営、入学権限などに課題が残っていることが、監査や調査により明らかとなった。
ITインフラとデジタル行政に課題
特に、情報技術基盤とデジタル化の遅れが多くの地方で障害となっており、複数の異なるソフトウェアを使用していることでシステム間の連携や統合が困難な状況である。
さらに、ブロードバンド環境の脆弱性、住民のデジタルサービス利用への不慣れ、データの電子化の遅れなども課題として浮上している。
「組織再編は革命的変革」も、改善必要
チン首相は、今回の再編を「政治体制における革命的な改革」であると評価し、特に内務省の尽力を高く評価した。その一方で、実施過程では複数の困難や障害が生じていることも率直に認めた。
これに対し、首相は「課題が生じた箇所から迅速に対応すべき」との方針を示し、各省庁に対し現状の課題の可視化と解決策の検討を直ちに進めるよう求めた。
法制度や分権体制の再点検を要請
トー・ラム書記長の「思考を刷新し、断固たる行動を」という指示を引用しつつ、首相は各省庁に対して次の点を要請した。
- 組織再編が実態に即しているかの評価
- 分権と権限配分の明確性と妥当性の再検討
- 地方行政2層構造モデルの効果的運用を支えるインフラ・物理的環境の整備
- 行政運営における規律・規範の厳守と公務執行の強化
- 監査、指導、監視体制の強化
首相は、行政制度の円滑かつ持続的な機能を保証するため、全方位的な見直しと迅速な対処を求めている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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