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【経済】ベトナム国内のEV市場、かつてない激戦へ

ベトナムのEVバイク販売店の様子
(C)TUOI TRE

国内外企業が一斉参入、製品・価格・インフラ・サービスで競争激化

ベトナムの電気自動車(EV)市場は現在、かつてないほどの活況を呈している。国内外の企業が続々と参入し、製品の多様性、充電インフラ、バッテリー技術、価格設定、アフターサービスなど、あらゆる面で熾烈な競争が繰り広げられている。

ハノイやホーチミン市では、ガソリン車の段階的削減が政策として掲げられており、これがEV普及の大きな後押しになると期待されている。

EV市場は2030年に67億USD規模へ

成長率18%、政策・インフラ・企業の連動が鍵

RMIT大学の予測によれば、ベトナムのEV市場は2030年までに67億USD規模に達し、年平均成長率は18%と見込まれている。専門家は「インフラ整備」「政策支援」「企業の実行力」という3つの要素が市場成長の鍵であると指摘する。

電動バイク・EV販売が活発化

都市部では販売店やショールームが続々オープン

ホーチミン市などの都市部では、EVショールームや電動バイク専門店が急増している。電動バイクの価格は一般車が1500万〜3000万VND(約10万〜20万円)で高級車になると1億VND(約55万円)超と、幅広い価格帯の製品が登場している。

SNS上では「5分でバッテリー交換」「ガソリン車の1/3の維持費」「0%金利の分割払い」など、魅力的なプロモーションも展開され、消費者の関心を集めている。

VinFast、独走から競争へ

海外勢が続々参入、国産企業も対応に奔走

かつてベトナム市場で先行していたビンファスト(VinFast)は、電動バイクの「Klara」やEV車の「VF5〜VF9」など多彩なラインアップと充電ステーション、バッテリーレンタル、アフターサービスなどを通じて独占的なEV市場を形成していた。

しかし2023年末以降、BYD、Dongfeng、MG、Wuling、Aion、Geelyといった中国系企業を中心とする外国勢が次々と参入しており、価格競争や技術競争が加速している。

生産能力と地方展開で勝負

Dat Bike、Selexら国産スタートアップも反攻へ

ビンファストは、年間100万台規模への生産拡大を発表しており、Selex Motorsは物流向けのバッテリー交換ネットワークを拡大している。Dat Bikeは工場の能力を3倍に引き上げ、メコンデルタ地域への進出も進めている。

Dat Bike創業者のグエン・バー・カン・ソン氏によれば、ベトナム人は「耐久性」「節約」「メンテナンス性」を重視する傾向が強く、それに応える体制構築が必要とされている。

外資系大手も攻勢強化

BYD、Hyundai、Mercedes-Benzらが続々投資・展開

BYDはベトナム国内に工場建設を検討しているとされており、Hyundaiも現地化を進めて競争力強化を図っている。高級ブランドではMercedes-Benz、BMW、Audi、Porscheなども高級EVモデルを次々と投入しており、Tascoは中国製EV輸入と充電ステーション構築計画を進行している。またGeely傘下のZeekrは2026年の参入を視野に入れ、市場調査を進めている。

競争激化の先に求められる「共通インフラ」

充電規格統一へ議論も

VinFastは全国に広がる充電ネットワークで先行しているが、他ブランドとの互換性が課題となっている。専門家は「iPhoneとAndroidのような状態」と例え、将来的には共通規格による充電ステーションの統一がEV普及の鍵になると指摘する。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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